<つづき>

もれとイェロ氏は現場へと走りました。

子供のダッシュで2分ほどで
現場に到着しましたが
そこにはうずくまるユーフン
見下ろすあっくん氏
それを遠巻きに見ている
下級生数人の姿がありました。

あっくん氏はもれ達に気づくと
ニコッとして手を振りました。

どうやら遅かった様ですが
あっくん氏が勝ったのは一目瞭然でした。

もれ達の到着に気づいたユーフンが立ち上がると
あっくん氏は
「ユーフン。もう二度とこの地区の仲間と
ケンカしないと約束してよ。」
と言いました。

ユーフンは「あっくんとの決着はついたけど
まだもれとの決着がついてない!」
ともれを指差して言いました。

するとあっくん氏が手を振り上げて
「約束できんなら、ボクもまだまだやるで!?」と
ユーフンを威嚇しました。

ユーフンは身構えながら
『だったらもう一戦!』という表情です。

もれはこの件の当事者ですから
やむを得ないと思いましたが
ユーフンの向こうにいる下級生に気づきました。
もれ「ユーフン。俺は良いけど
周りの下級生の顔を見てよ。」
と言いました。

遠巻きに二人のケンカを見ていた下級生は
みんな顔をこわばらせていました。

その顔を見たユーフンも
下級生の前でケンカしたことで
下級生の心が離れつつあると気づいたようで
「わかった・・・。約束する。
この地区のヤツには暴力はふるわない。」と
完全に戦意を喪失しました。

ユーフンはもれに歩み寄ってくると
「もれ君。俺が悪かった。
もうこの地区のヤツとはケンカしない!」
と謝りました。

もれも「もれの投げた土が当たってごめん。」
と謝って一件落着になりました。

この日以来、ユーフンが同じ地区の
小学生を殴ったり、
脅すようなことは無くなり
良いガキ大将って感じになりました。
※もれの知っている限りは、ですが^^;

戦争ごっこと言いながら
本物の戦争のように
敗戦国は勝者に有利な
講和条約を結ばされたのですね。

しかも戦争の当事者である
ユーフンともれではなく
あとから介入したあっくん氏との間で
講和条約が締結されて
もれの安全も保証されたのです。

第二次世界大戦になぞらえると
日本:ユーフン
アジア各国:もれ
アメリカ:あっくん氏
といったところでしょうか?^^;

これを機にもれの地区の小学生は
とても平和になったのですが
ユーフンの標的は
隣の地区の小学生に移り変わったようで
林川氏を引き連れて
隣の地区へ殴り込んだりと
荒くれ者の気性は変わってないようでした。

隣の地区は荒くれ者が多かったので
かなりの頻度で返り討ちにあっていたようですが
もれは参加していないので
詳しくはわかりません。

ただ、もれ達に対してだけは
今までのお山の大将ではなく
優しい先輩に変わったのは確かでした。

たくさんのことを学ばせてくれた
できごとでした。

<おわり>