<つづき>

源氏は二十一流があり多種多様ですが
全ての源氏を統合した長として
源氏長者というものがありました。

他の氏族にも氏の長者(うじのちょうじゃ)
と呼ばれる家が存在していました。

氏の長者は宗家や本家などとも呼ばれ
現代の一般家系にもありますよね。

しかしながら源氏の氏の長者である
源氏長者は少し意味合いが異なります。

源氏長者は名目上
二十一流の全ての源氏の長であり
その時代において官位が最も高い者
源氏長者となっていました。

最も有力な源氏ではなく
あくまでも官位が重要視されたものでした。

このシリーズ冒頭で
武家源氏と公家源氏があると書きましたが
官位が重要視されたということは
源氏長者は公家源氏から選ばれた
ということですね。

公家源氏は堂上源氏と呼ばれます。

ちなみに武家源氏として有名な清和源氏からも
公家源氏の竹内家などが出ており
時代背景や姻戚関係などで
武家、公家のいずれになるかが分かれたようです。


源氏長者は嵯峨源氏から
醍醐源氏、宇多源氏へと移り
その後、村上源氏に引き継がれました。

南北朝時代から室町時代にかけて
村上源氏に相応しい官位の人物がおらず
村上源氏の庶流にあたる北畠親房が
氏の長者になるなどした時期も
あったようです。

南北朝が統一されると
足利義満が武家源氏出身としては
初めての源氏長者となりました。

室町幕府の権威が失墜すると
再び村上源氏から長者が選ばれました。

その後、徳川家康の台頭により
源氏長者は徳川氏が独占しました。

ただし、徳川氏は自称(仮冒)しているだけで
清和源氏の血統ではないというのが
現在の見方です。

<つづく>