<つづき>

位階と官職の最後に・・・
あまり取り沙汰されませんが
位階は現在もあります。

現在の位階は
正一位から従八位までの16階とされており
国家に勲功がある者に叙位されるそうです。

対象者は日本国民で
皇族は対象外となっています。

また死後に贈られる贈位というものもあり
歴史研究が進むにつれて
過去の人物の功績が明らかになると
改めて位階が贈られることも多々あります。


位階と官職の対応を一覧にまとめてみました。
Wikipediaを参考にしているので
詳細はWikipediaをご覧ください^^;
元も子もないw

まずは官職の組織図です。
高位の官職から挙げていきます。

二官 とされる官職です。



八省です。
二官の太政官の左弁官局が上から4つを
右弁官局が下の4つを管理していたとされています。

朝廷の実務機関といった感じでしょうか。

グレーの組織は別の組織に統合されたり
廃止された組織です。

弾正台です。今で言う警察や行政監察機関です。


衛府は御所や京都を警護する軍事組織です。



東宮は皇太子にまつわる組織です。
春宮坊(とうぐうぼう)は
古くはみこのみやのつかさと読まれていた
皇太子の家政を担当していた組織です。
東宮傅と東宮学士は皇太子の教育官です。


馬寮(めりょう・うまのつかさ)はその名の通り
朝廷の馬を管理していました。
中国では典厩とされていた官職です。


軍事官として設けられた兵庫です。
兵庫はつわもののくらと読みます。
朝廷の所有する武器を管理していたとされています。


後宮は天皇の后などが住む場所で
そこに仕える官職です。
江戸時代でいう大奥ですが
平安京の後宮は男子禁制というわけでは
なかったとされています。

家令は三位以上の公卿の家政に従事した官職です。
当初は高位の家の家政は律令で定められた職員でしたが
平安時代中期以降は私的に雇われました。

主な令外官です。

主要な土地を管理する官職です。



つづいて位階と官職の相当表です。
本当は全表を横並びにしたいのですが
ブログの仕様上、
図が小さくなってしまうので分割します。

なるべく表の左寄りの部署、官職の方が
上位になるように並べたいのですが
確たる情報が無くて参考程度という感じです。

まずは朝廷の中心となる官、所、省です。
図中青文字は令外官でグレーの枠は
その位階に相当した官職が無いことを表しています。

太政官の従四位下の参議のみ
従四位下より上位であれば
就任可能な特別な官職です。

呼称については治部省の正五位下であれば
治部大輔という風に呼称されます。



続いて職と寮です。
文字が小さくて申し訳ないです^^;
クリックしたら多少大きく見えます。

職の修理職は令外官ですが
その長である修理大夫の位階が
従四位下ですね。
ということは
左右京職、摂津職、大膳職より
上位の部署なのかもしれません。



司、坊、監、署、台です。
春宮坊の皇太子傅と皇太子学士は
組織名の方では東宮傅、東宮学士と
表記されています。

最後に府、使、国司、家司です。
家司は組織名の方では家令と
表記しています。

今後の歴史好きで
官職の肩書きが出てきたら
この表を見ることで位階もわかるのですが
そんなの面倒ですよねw
なるべく記事内で
その辺りをフォローするようにします。

ということで
ざっくりな上にオチも無く
唐突に終わりますw