<前回の続き>
雲を抜けるときは結構揺れたけど、昔、冬の秋田空港に着陸したときほどは揺れてない。
外を見ているが、景色は真っ暗。
翼の先についているライトが点滅するたびに周り一面が白く光る。
『霧?・・・ああそうか・・・雨ではなくて霧のせいで降りれないかもしれないのか・・・。』
ガコン!という音がする。車輪が出た音だ。
もう空港は近い。
やがてエンジン音が大きくなってきた。速度が落ちてきている証拠だ。
窓の外を見ていると、一瞬何かの光がぼや~っと見えた気がした。
『飛んでる飛行機の真横に光?』
瞬間
ゴゴゴゴゴゴォォォォォッ!!
エンジン音と同時に機体が前上方に向かって急加速した!
『えぇっ!?』
機内がざわめく。
もれと通路を挟んで座っているジィサンは入れ歯が飛び出そうだ。
バァサンはジィサンにしがみついている。
着陸失敗・・・。
機内アナウンス「機長です。高松空港に着陸を試みましたが、着陸灯が視認できませんでした。そのため、現在は高松空港上空の周回コースに入っております。」
『さっき一瞬見えた光は管制塔あたりのライトだったのかもしれない。』
機内アナウンス「現在、地上と無線連絡にて、天候の状態のベストなタイミングでの再着陸を検討しております。」
窓の外を見ると地上が鮮明に見えている・・・。
『え?こんなにはっきり見えるのに高松空港だけ霧!?』
地形からすると岡山だろうか?海の向こう側が香川なんだが、その海岸線も光が見える。
『やっぱり高松空港はあんな霧の出やすい山奥に作るべきぢゃなかったんだよ・・・。』
もれは無事に香川に帰れるのだろうか?
まあ記事を書いてる時点で無事ではあるんだけどね^^;
<つづく>