また高校生ネタですが、これは社会問題になりつつある自転車の事故についての話題です。
もれがよく行くパチンコ屋は川を越えたところにある。この川に架かる橋を渡るには、平地から土手の高さまで登らなければならない。もれは愛車テスタロッサ二世号でチャリチャリと坂を登る。反対に帰りは下り坂でスイスイ走れる。なだらかな坂だが、意外とスピードが出る。坂を下り終えた辺りに貯水池があり、そこで歩道の幅が狭くなる。貯水池側も車道側もガードがあるので、登り下りの通行者は譲り合って通過する必要がある。(まあ若者同士ならすれ違える)
ある日、もれはパチンコ屋で惨敗し、へこみながら坂を下っていた。
『はぁ~また負けた~。』
坂の中ほどから先を見るとオジサンと女子高生がしゃがみ込んでいる。並ぶように二人の女子高生が佇んでいる。
『奇妙な光景だ・・・。』
しかも彼女らのいる場所は歩道の幅が狭くなっている、まさにその場所。もれはテスタロッサ二世号のギアをロー(三段変速の一段目)に入れる。スピードを落として近づくと、座り込んでいるオジサンはぐったりした感じだ。隣で座り込んでいる女子高生はダダ泣きしている。佇む二人は「どうしよう。」といった感じの表情だ。
『ははぁ。これは座り込んでいる二人が自転車同士でぶつかったんだな・・・。』
10mほどの距離まで近づくと泣いている女子高生の声も聞き取れる。
女子高生「ごべんなさい。ごべんなさい。(ダダ泣きなので「ごめんなさい」が崩れている。)」
どうやら女子高生がよそ見をしていてぶつかってしまったようだ。
オジサンがガードに手をかけて立ち上がった。もれはオジサンがフラフラなので5mほど前で一旦停車すると、オジサンがもれに気付いて貯水池側のガードにもたれ、もれを通そうとしている。
『う~ん。通りすぎるべきか、止まるべきか。』
オジサン「ありゃ・・・。参ったなァ・・・。」
オジサンは貯水池を呆然と眺めている。もれも女子高生も貯水池に目をやった。
カバンが浮いている・・・。
オジサン「大事なものが入ってんだ・・・。」
『通過決定!』 冷血なので・・・。
もれが横を通りぬける瞬間。オジサンが呟いた。
オジサン「棒だ・・・。棒で取るしかネェ・・・。』
女子高生「私が水に入ります!」
オジサン「アホな事をいうな。深いかもしれんぞ。」
女子高生「だって・・・大事なんでしょ?」
オジサン「やっぱり要らネェ。」
女子高生「でも私、取ります!」
もれは既に彼らから10mほど先にある交差点で信号待ちをしているが、声は聞こえてくる。
オジサン「これは誰か若い人に頼もう!」
『いか~ん!早く信号変わってくれ!もれは若くないッス!』
オジサン「あそこに・・・」
『ギクッ!』
オジサン「棒があるから、まずこれで取ってみよう。」
『セ、セーフ!』
もれは信号を渡ってからそっと振り向いてみた。オジサンと女子高生が長い棒を貯水池に突っ込んでいる。
ちなみに作業をしているのは佇んでいた女子高生。泣いていた女子高生は・・・まだ座り込んで泣いていた。
不注意の事故、不慮の事故、どちらにしても周りを見ないとね。
もれは特に街中では超低速運転してます。
でないと、シッピン氏みたいに自転車で前転なんて目に遭っちゃうしネ!
>シッピン氏 思わぬ飛び火?傷は消えたかい?