もれが小学校二年生か三年生の頃、田舎だったためかネズミが家の中を駆け巡るようになった。
ちょうど親戚で飼っていた猫に子供が生まれたということで、子猫をもらうことになった。
親戚はメスのシャムを飼っており、一週間ほど姿を消したと思ったら子供を
引き連れて帰ってきたのだそうだ。
もらいに行くと四、五匹の子猫が母猫の側で転がっている。
生まれてまだ二、三ヶ月なのでとても小さい。
母猫そっくりのシャム色の猫や真白なのもいたが、もれ母は三毛を選んだ。
三毛猫って必ずメスで、尻尾が団子ですよね。
でもその三毛はシャムの遺伝子を引継いでいたのだろう、すらっとした尻尾でした。
毛並みも綺麗だったので、その子猫を選んだようだ。 名前は「ミーコ」だった。三毛の子だから。ヒネリはなかった。
そしてミーコがもれ家に来た。
それまでもれ家では、番犬しか飼ったことがなかった。
当時お座敷犬の文化はほとんどなかったので、全て屋外に繋いでいた。
ミーコは屋内だ。
もれは正直どきどきした。 初めての猫であり、初屋内ペットだからだ。
初日
ミーコのトイレとして箱に砂を敷き詰めた。
ミーコが用を足そうとすると、もれ父が猛ダッシュでミーコ専用トイレに連れていった。
ミーコは自分のトイレを覚えた。
初日はまさに「借りてきた猫」。
ミーコは与えられた毛布にくるまって、じ~っとしていた。
もれ一家が夕食を食べている間も、誰かが声を発する度に
「わ。この人が喋ってる。わ。次はこっちか。」と言う感じでその人をじっと見ていた。
もれ祖父が煮干を投げてやっても
「何?どうしろっての?」という感じで全く反応しないほどだった。
さすがにもれ父が紐をヘビの様にうねらせると反応していたが・・・。
二日目
小学校から帰宅するとミーコはエサをもらって少し慣れてきたのか、 もれ母の側をうろうろしていた。
夜になって家族が帰宅すると、
またミーコはおどおどしながら毛布にくるまっている。
この二日間、居間以外のところへ行ったことがあるのだろうか?
<つづく>