キミという人間は 何故
あんなにも冷めたり諦めの早い人間だったのか
何度も考えて、考えて、
ふたつの推測が生まれて
わたしは
平坦な人生を歩んできたが故の
と
勝手に結論付けた
わたしたちとは部類が違うのだと
それでもやはり時折感じる
キミの「翳り」が
気にはなっていたけれど
愚かであさはかなわたしを
どうか罰してください
ウチのコタツで眠ってしまう前
キミが
自分の話をしだした。
キミが自ら自分の話をするなんて
そして
わたしが常々感じていた
キミの 「翳り」
きっと 何かが隠されているのであろう
キミの 「核」
それをキミが
わたしに見せて、くれた。
そしてわたしは
それで 「全て」 を、理解した。
キミが「自分は冷めやすい」と言ったのも
諦めが早かったり面倒臭がりだったりするのも
恋とか愛とか必要無いと言ったのも
わかってくれる人間は必要無いと言ったのも
ヒトと深く関わろうとしないのも
自分から手を伸ばさないのも
なのに心開ける人を探しているのも
酔っ払ったわたしがせがんだキスを拒んだのも
「あなたはまだまだ甘いよ」とわたしに言ったのも
わたしの身体ばかり気遣うのも
周囲のちょっとしたことにすぐ気がつくのも
「俺は臆病者だから駄目なんだ」と言ったのも
多くを語らないのも
あの 瞳の翳り も
全て
すべて が。
どれだけの涙を飲んで
どれだけの悔しさを殺して
どれだけの憎しみを抱えて
どれだけの悲しみを乗り越えて
キミは。
自らに足枷をかける
わたしとおなじ、だった。
あんなにも冷めたり諦めの早い人間だったのか
何度も考えて、考えて、
ふたつの推測が生まれて
わたしは
平坦な人生を歩んできたが故の
と
勝手に結論付けた
わたしたちとは部類が違うのだと
それでもやはり時折感じる
キミの「翳り」が
気にはなっていたけれど
愚かであさはかなわたしを
どうか罰してください
ウチのコタツで眠ってしまう前
キミが
自分の話をしだした。
キミが自ら自分の話をするなんて
そして
わたしが常々感じていた
キミの 「翳り」
きっと 何かが隠されているのであろう
キミの 「核」
それをキミが
わたしに見せて、くれた。
そしてわたしは
それで 「全て」 を、理解した。
キミが「自分は冷めやすい」と言ったのも
諦めが早かったり面倒臭がりだったりするのも
恋とか愛とか必要無いと言ったのも
わかってくれる人間は必要無いと言ったのも
ヒトと深く関わろうとしないのも
自分から手を伸ばさないのも
なのに心開ける人を探しているのも
酔っ払ったわたしがせがんだキスを拒んだのも
「あなたはまだまだ甘いよ」とわたしに言ったのも
わたしの身体ばかり気遣うのも
周囲のちょっとしたことにすぐ気がつくのも
「俺は臆病者だから駄目なんだ」と言ったのも
多くを語らないのも
あの 瞳の翳り も
全て
すべて が。
どれだけの涙を飲んで
どれだけの悔しさを殺して
どれだけの憎しみを抱えて
どれだけの悲しみを乗り越えて
キミは。
自らに足枷をかける
わたしとおなじ、だった。