日舞師匠のお母様が急逝されました


80代後半になられてもとてもお元気で


朝のお稽古に行くといつもいらして


お会いすると優しい笑顔で


何かにつけて


れんれんを褒めて下さる方でした


お部屋の掃除や縫い物やお好きな手仕事をされて


お師匠様とお話しをしたり


犬と触れ合って


自宅に帰るのが毎日の日課のようでした


お仕事をしてもらうことで


生活のリズムや張りが出るので


そうしてもらうようにしているとのことでした


手先が器用で几帳面な方なので


日舞で使う備品を作ったり小道具を直したりして下さいます


異変の前日も藤娘の藤の花の修繕をしてくださって


いつもと変わりなく帰宅したそうです


翌朝、時間になっても来ないので


様子を見に行くと


すでに意識が朦朧とされていたとのこと


突然の脳内出血とのことでした


数日前にお知らせを受けて


みんなでご回復を祈っていましたが


昨日の朝方


そのまま眠るように、、、


その知らせをお師匠様からいただいた時から出かけるまで


何度拭いても出てくる涙で滲む携帯の画面に目を凝らして


とり急ぎ桃光会メンバー全員にお知らせしました


グループLINEにはお師匠様も入っているので


個別に連絡するしかなかったのです


その後、幹事さんやベテランさん達から次々と電話やLINEがきて


お花のことやお香典の件を相談し合いました


そのあと


すでに葬儀場の控室にいらっしゃるというお母様に会いにお花を持って弔問に伺いました


顔色もいつもと変わらず穏やかなお顔で


普通に眠っているようでした


やはり信じられない思いでした


お師匠様もまだまったく実感がわかないとのことでした


決めなくてはいけないことが次々とあるので


しっかりとされ気が張っているご様子でしたが


落ち着かれた後に体調を崩されないか


じわじわともう側にいない現実を噛み締めなければならないのでとても心配です


お母様は


日舞が大好きな方で


娘であるお師匠様の踊りを3歳の時から楽しみに見続けてこられた方です


舞踊の会には必ず観にきて下さって


私達のことを見守るように座っておられました


もの静かでお世辞を言う方ではないのですが


昨年のおさらい会の後にわざわざ近寄って来てくださって


「紫夕苑さんはいつもしっとりした踊りのイメージだけど、今回の男踊り、とても良かったわよ」


と褒めてくださいました


本当に嬉しくて励みになりました


みんなにとっての優しいゴットマザー的存在でした


とてもお元気で病気知らずの方でしたから


いつまでもいて下さると思っていましたし


お師匠様も母がいない生活は考えられないといつも言っていました


いつかはお別れの時がくる、、、


わかっていても一番考えたくないことでした


まだ実感がわかないまま


今日はお通夜です


桃光会のみんなで会いに行きますね


どうぞ安らかにお眠り下さい


そしてこれからもみんなを見守っていて下さい




一緒に韓国へ(国際親善文化交流の旅)も行きました

右から2番目がお母様



たくさん一緒に歩いて観光もしました(右端)








優しい笑顔忘れません