昨日は最終日でした
紬が大好きな方がいらして下さり
せっかくなら国の重要無形文化財の越後上布の着物と平良敏子さん(人間国宝)の芭蕉布の帯で着装したいとのご希望でした
幻の組み合わせで遊んでいただきました着せるほうもワクワクです
越後上布と芭蕉布の帯
夢の組み合わせです
越後上布(えちごじょうふ)とは
新潟県南魚沼市や小千谷市を中心に生産されている苧麻(ちょま・からむし)で平織りされた上質な麻布のことです
細くて柔らかく丈夫な糸は
1年くらいかけて手作業で繋げていきます(手積み)
ネットより画像拝借
ネットより画像拝借
このような細かい絣の柄を作り出すために
経糸と緯糸に木綿糸で手括り(染めない部分に施す作業)をしてから糸を染め
地機という伝統的な機で織り上げます
これほどまでに時間と手間をかけて作る織物は
世界中を見渡しても他にないとまで言われています
芭蕉布とは
沖縄などに自生しているバナナの木の一種の芭蕉という植物の繊維から作られます
茎の一番内側の柔らかい繊維から作られるものほど上質です
手触りは麻に似ていて通気性に優れています
写真の帯は
昨年亡くなられた人間国宝、平良敏子さんの作品です
すごく弾力があります
ネットより画像拝借
人間国宝故・平良敏子さん
午後から久しぶりいらしてくださったYさん
この方も紬大好きです
大島紬と琉球紅型帯(城間栄順作)
爽やかな装いです
単衣時期を想定しての着装です
とても素敵でした
今回も様々な作品を見たり手に触れることができて
楽しかったです