二日間だけの伊勢型小紋展
あっという間に終わりました
実際の型紙や突き堀の道具を見せながらの説明
江戸小紋は江戸時代に発達した型染めの技術
3代将軍徳川家光の時代から
全国の藩の上級武士が身につけた裃(かみしも)
に施された技術
各藩の特徴、家訓をもとにデザインされ
その藩のユニフォームとなったのです
同じ型でもさらに細かさを七段階に分けて
上級武士ほど柄を細かくしたため
初対面の相手でもどこの藩のどの地位にいる相手か、自分より地位が上か下か言葉を交わさなくてもわかる仕組みです
着装シーンから
人間国宝 六谷梅軒作 『不断桜』常盤染の小紋と博多帯(よしむら織物)リバーシブル八寸
この帯の裏側はこんな柄です
トンネル仕立てなので表裏ひっくり返せる八寸です
お着物でいらした方のミンサー帯を生かして
単衣専用の生地(4月〜10月頃まで着用できる生地)
小物を変えると表情が変わります
『不断桜』(六谷梅軒)と博多袋帯
こちらの方も結んでいらした琉球紅型を生かして着装しました
江戸小紋三役の一つ鮫小紋の中でも最も細かい
極微塵鮫です
ここまで細かい柄を掘れる人は100年後も出てこないとのことでした
人間国宝となった六谷梅軒(突彫り)、中村勇次郎(道具彫り)、南部芳松(錐彫り)の精緻な作品に囲まれ
有意義な二日間でした
『乱菊』六谷梅軒
2日目はれんれんも江戸小紋を着ました