「1、2、3、4、5、6
ロクシニジュウシ
で24
」




「5、10、15、20
!!」

展示会の前後にはこんな風景があります
何をしているかと言いますと
ウィルは展示会の度に品物がオール入れ替わりますので
問屋さんから届いた商品の点数を数えている場面です
送り返す前にも同じように数えます
反物は数えやすいようにこんな風に4反ずつ交互に積み上げます↓↓↓
帯や訪問着は5枚ずつずらして重ねることが多いので
小学校の時に習った4の段と5の段の掛け算が役に立ちます



れんれんは数える時に空手チョップのように手をかざして
下から1、2、3
と数える癖があり



目で明らかに2段とわかっても手ざしして「1、2
ニシガハチ
」なんてやってますので店長に笑われます








若い頃に叩き込まれたやり方がつい出てしまうのです



その昔、お札を作る銀行で働いていましたので

日常的に現物(お金)をそんな風に数えていたのです



1万円札の一束(ひとたば)は100万円で、それを10束まとめた物が1000万円で1束(いっそく)といいますが↓↓↓
民間銀行さんや郵便局さんに、毎朝束(そく)単位で現金を引き渡していました
5個ずつ縦に積んでの掛け算でした
夕方になると受け入れでも同じことをして
さらに箱に取りまとめて金庫に格納するのですが
1万円札は一箱に2億円入っていて金庫に5段ずつ積まれていくので金庫と言うより倉庫みたいでした



金庫内でも下から箱を手差ししながら数え、掛け算をしながら山あたりしていました
明らかに一箱と分かっても、必ず声に出してイチ
と数えるし、目を変えて必ず二人で数えます

人間のやることには間違いが付き物という前提の数え方です



そんな癖が出てしまうわけです
かの時代の入行1年目はひたすらお札を鑑定させられて
手触りとか色合いとか全体の雰囲気とか正常なお札を叩き込まれまして
1ヶ月ほどすると
数えながらでも少しの欠けや汚れ、縮みやセロテープに気が付くようになり、綺麗なお札と入れ替えて汚いお札は損券(廃棄券)に~
ニセ札にはまだお目にかかったことはありませんが、やはりすぐにわかるそうです

着物屋さんでも様々な着物を見たり触れたりしているうちに、縮緬やお召し、様々な紬の手触りの違いが自然と分かるようになりました
仕事に限らず、趣味ごとでもなんでも継続することで知らぬ間に身につくことがあって楽しくなりますね
全ての基本は同じなんだなぁと改めて思います