重なる度に溺れて 口づけで息を止めて

なけなしの夢の中で継ぎ足した幸せを

行方知れずの心と高鳴る胸を鎮めて

恋と呼ぶにはあまりに救われない気がして仕方ないんだ

次の迎えを待つのは野暮だと心得ていた

いずれにせよあなた以外に望みは無いから

構わずに構わずに話を続けてよ

むせ返る吐息の中

溢れ返る意識もまた未回答で 実際そうで

いい加減にそれを見たいようで

だから真実を語るよりいつも

秘密を明かすようにキスを重ねてるほうがいいよ

愛していようが愛していまいが

大して気には留めないよ

今ならその命を燃やせるから

こうやって今振り向きもせず慈しみ合うこと自体

危ないとは判っていても黙っている

嗚呼もう如何にかなるかも知れない

答に気付いても未だお互い微笑み合う真昼

紅いネイル!

だって真実等に興味は無い…下品な芝居で定刻

果敢ない想いを真っ白に隠して置いて

嗚呼もう如何にかなる途中の自分が疎ましい

然様なら

お互い似た答の筈「出遭ってしまったんだ。」

気紛れを許して

今更なんて思わずに急かしてよ

もっと中迄入って

あたしの衝動を突き動かしてよ

不穏な悲鳴を愛さないで

未来等見ないで

確信できる今だけ重ねて

あたしの名前をちゃんと呼んで

身体を触って

必要なのは是だけ認めて

あなたの髪を切らなきゃ

真っ黒なその眼があたしの眼に光を射てば呼吸が出来る

いまは還らない影など全く厭だけど

あなたには殺されてもいいわ

あたしは君のメロディーやその哲学や言葉全てを守り通します

君が其処に生きてるという真実だけで幸福なのです