高校2年の時、2週間ほど教育実習で女性の先生がクラスに来ていた。当時21歳ぐらいの人だったと思う。文化祭の準備に取り組む僕たちの姿を眺めながら「若いな~」と呟いていた。当時の僕は、「3年ぐらい経てばこの人と同じように、今の自分を思い出しては青春時代だったと懐かしむんだろうな」とぼんやり考えていた。
しかし23歳になっても、当時17歳の自分を「あの頃は青春だった。」とは考えられない。つい最近になって、それがなぜなのか、答えにたどり着いたような感触を得た。
この前読んだ本に「青春」という言葉について解説されていた。著者によると、ドラマや映画で描かれるような甘酸っぱく爽やかなイメージは、正しい青春の解釈ではないらしい。青春とは、ひたすら自己について考え生き方を模索する段階のことを指す。人それぞれによって青春期のタイミングや長さは異なる。また爽やかとは程遠い、暗く鬱屈とした時期でもある。とのこと。
そして一番興味深かったのは、青春期の真っ只中にいると、今が青春だという自覚がないこと。自分の生き方、考え方がある程度定まり、一定の幸福感に納得し安住したとき、その人の青春は終わる。そして時間が経って初めて、「あの頃は青春だったな。」と顧みることができるらしい。
そう考えると、僕に振り返るような青春が無いことも納得できる。僕は今もまだ青春の真っ只中にいるのではないか。23歳だけど自分の生き方がまるで定まっていない。自分にとっての幸せを未だに把握できていない。そして23歳の僕が考えていることと同じようなことを高校1年生ぐらいから考え始めているので、僕はもう8年も青春を謳歌している計算になる。かなりベテランの域だろう、悲しくなる。
はやいこと青春を卒業して、若かりし自分を振り返りたい。そしてあのときの教育実習の先生のように「若いな~」と呟いてみたい。そうなってくれないと困る。