手書き絵はデジ絵に勝てない | (旧)realm crevice tearoom

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アリス「あるぇー?マスターなんか姿形が変わってませんか?」
山菓子「待て、どうして視認できるんだ」
アリス「いやぁ、だって……ねぇ?サムネイル画像が変わったら誰だってそう思いませんか?」
山菓子「私に振るんじゃない。あと露骨にメタな発言するのやめてくれないか」
山菓子はいつも通りアリスが淹れた紅茶を啜る。もちろんアリスがカウンターの外側に立ち山菓子は内側の椅子に座っている。
山菓子「うん、まあちょっとね。最近手書きで色々書こうと髪と芯を使いまくってるんだけど、その中の一つで中々気に入ったものがあったから、サムネにしたんだよ。ちなみに今まで使ってたのはザペさんって人のバーボンハウス3Dグラフィックの一部を加工して使わせてもらってたものだ」
ア「マスターも露骨なメタ発言じゃないですか」
山「まあそういうな」
ア「ていうか、それやってるんだったら私のも描いてくださいよ!」
山「お前は以前私が提示したあの立ち絵が今の姿じゃないか……一つ言ってやろう」
ア「?」
山「手書き絵はデジ絵に勝てない
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ア「いきなり何言い出すんです?」
山「いいか?何度でも言ってやる……手書き絵はデジ絵に勝てない
ア「どうしてそんな主張ができるんです?」
山「さっきチラッと言ったが、私は最近何かしら手書きでイラストを描いている。もちろん上手くはないんだが、小説の次に想像が具現化できる技術だからな、下手でもやってて面白い。で、技術を盗むためゲフンゲフンネットで他人の絵を見て回ることをたまーにしてたわけだ。そんな時思ったんだ。手書き絵はデジ絵に勝てないってさ」
ア「まあ言われてみなくてもそんなの当然ですよね」
山「あっさり言うね」
ア「そりゃ当然でしょう。アナログとデジタルの違いですよ。もちろんアナログが味を出すことは珍しくありませんが、少なくともマスターの絵はなんの味もありません」
山「なんてこと言うんだ」
ア「そんなことより、小説とかどうなったんですか?製作物の状況は?」
山「例の探索記のことなら何一つ進んでいない。設定書すらできていない、その代わり別件小説を第一話だけ書き終え、今動画製作に集中している」
 山菓子は一通り報告を終え、紅茶を一啜りすると、あれ?なんで私は使用人に報告してるんだ?何か違うよなぁ……?と違和感を覚えながら、また幻想妄想に糖分を使い始めた。その様子を、いつの間にか猫化したアリスがカウンターで丸くなりながら眺めていた。

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