ある人に勧められて、星の王子さまを読みました(新潮文庫)
感動して三回読み返してしまいました
●キツネの言葉
「でも、もしきみがぼくをなつかせてくれたら、ぼくの暮らしは急に陽が差したようになる。ぼくはほかの誰ともちがうきみの足音が、わかるようになる。」
「ぼくはパンを食べない。だから小麦にはなんの用もない。(中略)でもきみは、金色の髪をしている。
そのきみがぼくをなつかせてくれたら、すてきだろうなあ!金色に輝く小麦を見ただけで、ぼくはきみを思い出すようになる。麦畑をわたっていく風の音まで、好きになる……」
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」
「きみは、なつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任がある……」
●王子さまの言葉
「星々が美しいのは、ここから見えない花が、どこかで一輪咲いてるからだね……」
「眠っている小さな王子さまを見て、こんなに胸がいっぱいになるのは、王子さまに、一輪の花への誠実さがあるからだ。王子さまのなかで、眠っていてもなおランプの炎のように光を放っているのは、そのバラの花の面影なんだ……」
「ランプの炎は、しっかり守らなくては。さっと風が吹いてきただけで、消えてしまうかもしれないから……」
「星空の下を歩き、滑車の歌を聞き、僕が力仕事をして得た水だ。
だからこそ、それは贈り物にも似た、心にいい水なのだ。
子どものころの、クリスマスがよみがえってくる。ツリーを飾るたくさんのろうそくの光、真夜中のミサの音楽、みんなの笑顔のやさしさ、それらすべてが、僕の受けとる贈り物を、光り輝かせていたではないか。」
「そうしてわかった。王子さまのこの笑い声が、もう二度と聞けなくなるのかと思うと、とても耐えられないのだ、と。
僕にとってそれは、砂漠のなかの泉だったのだ。」
「たいせつなことは、目では見えない……」
「花のことと似てるな。どこかの星に咲いてる一輪の花を愛していたら、夜空を見あげるのは、心のなごむことだよ。星という星ぜんぶに、花が咲いてるように見える」