■■ライブで使用のギターアンプの研究■■ | Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba

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■■ライブで使用のギターアンプの研究■■


Siznaギタートーン研究会
第四回「ライブで使用のギターアンプの研究」


お待たせしました。

Siznaギタートーン研究会

第四回書きます!
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今回は「ライブで使用のギターアンプ」について

まず初めに

今までメインでライブ使用したことのあるアンプを
時系列にリストアップしていきます。


■Marshall JCM900 SL-X

■Marshall JCM800

■Roland JC-120

■Marshall JCM2000 TSL100

■Diezel Herbert

■Fender Twin Reverb

■Marshall JVM

■Marshall JCM2000 TSL100(モデファイ)
-bule mono eye-



各評価を・・・



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■Marshall JCM900 SL-X
初めてのMarshall
これまでは自宅でアリアプロの10Wアンプを使用していて
当然、当時はゲインノブもなく・・初めての歪むアンプがこれ
でした。

今考えると凄いグレードアップ・・・
高校の入学祝いで両親から買ってもらった物で
高校生にしては贅沢過ぎる真空管スタックアンプでした。
手に入れてから、パワースイッチとスタンバイスイッチの
意味が分からず
直ぐにヒューズを飛ばしました・・・
さらにキャビのΩ値などの意味も分からず
アンプには凄い負担をかけてしまっていたと思います。
ごめんね。

当時は音も最高と思っていましたが
徐々に音のことが分かり始め
これは自分的に使えないアンプだと知りました(笑)
2chアンプでありながらマスターが一系統で
バッキングとソロの切り替えも若干難があり
リバーブ回路もない・・ミドルが嫌な立ち上がり方をする
多チャンネル全盛期だった時代背景に合わず

案の定
発売してからしばらくして廃版となりました。
たまに同じヘッドをライブハウスで見かけて
懐かしくなります。
でもレンタルで借りているギタリストは必ず
首を傾げます。。

Marshallの中でも底辺にあるものかと思っています。

しかし今でも部屋に保管してありますし
当時、一緒に買ってもらったキャビは
去年までライブのメインキャビでした。
現在キャビは、使用しないのは勿体ないので
スピードディスクに貸し出しています。
全国のイベント会場に飛び回り
RECの現場でも活躍しているかと思います。




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■Marshall JCM800

福井のライブハウスにあった物を
ライブでよく使用していてプリ部は全然使用せず
BOSS GX-700でプリを作って、リターン接続して
パワーアンプ部のみを使用していました。
当時ハイゲインブームだった為
JCM800クランチの意味すら分かっていなかったのです・・
今となってはこのアンプ一台欲しいくらいです。

Marshallの中でも伝説的な名機の一つです。




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■Roland JC-120

言わずと知れたトランジスタアンプの代表格
極上のクリーンサウンドが特徴ですが
専門学生だった当時、僕はそんな概念を覆そうと
躍起になっていました。
JC-120の前にBOSS OD-3 でバッキングを作って
Ibanz TS-9 でフルブーストとさらにJC-120の内部でイップット
ⅠからⅡへパラレル接続。
使えないとされているJC-120のディストーションスイッチをフ
ルMAX

コンボアンプながらの早い音の立ち上がりを利用して
フロントピックアップで全力で早弾き。
このセッティング・・一見無茶ですが
出力が弱いストラトでは抜群の破壊力がありました。
メタル好きな方は是非一度試してほしいです。

ここでメタル全盛期終了。


ちなみにJCシリーズは昔

凄く沢山のシリーズがありました。



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■Marshall JCM2000 TSL100

アンプ直にハマり
またMarshallの良さに目覚めた頃
丁度、Sugarが始まる直前で
使えるアンプを持ち込まないと!
という感情で必死でした。
色々なアンプを試奏した結果これに決めました。
正直、当時は発売されたばかりで
新製品情報に弱かったというのもありました。

しかし、これは本当に当たりでした。
何より当時からのメインギター「ROBIN」との相性が抜群で
何だかんだライブアンプを巡りに巡って今はこれが
現在もメインです。
3ch仕様で各チャンネル細かなセッティングが可能。
当時アンプ直ブームであった自分にとっては
十分過ぎる仕様でした。
センドリターンも2系統ありましたが
Sugarで「Mement-mori」というディレイ主体の曲ができるまで

ずっとアンプ直でした。
しかし

2008年3月ちょうどSugar First Full Albumのツアー地方初日
仙台での出来事でした。
リハーサルでMarshall TSL-100 が逝きました。
ヒューズが飛ばず、電源トランスが飛んでしまい
修復不能に・・・
思えば3年間使用して大したメンテもせず
よく持ち堪えたと思います。
耐久性に関してもTSL-100は一押しのアンプです。

それからしばらく修理の眠りに入ります。




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■Diezel Herbert


上記の仙台公演リハーサルでアンプを飛ばし
勢いで楽器屋に飛び込み、勢いで買ったアンプです。
以前、から試奏したことがありギター単体では
驚くほど良いクランチを出していました。

しかし、バンドサウンドに溶け込まない
どうやってイコライジングしても音が浮く・・・
ミドルが抜けない・・・
結局この問題が解決せず
売却することに・・・
単体では多機能で素晴らしいアンプですが
僕には合わなかったようです。
勉強代も含め


残念な思い出です。




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■Fender Twin Reverb


この後、目覚めたのがコンボアンプ。

ワウやディレイなど多様する楽曲が増えてきていた為
この際、歪みも全て足元で作って
コンパクトで揃えようという考えになっていきました。
幸いにも昔からコンパクトエフェクター収集する癖があり
現物も知識もそれ程、困りませんでした。
音がクリーンで特徴のあるアンプということで
Fender Twin Reverbを選択。

これはこれで有りでした。
ディレイのかかり具合が最高ですし、結線もシンプル。
ただアンプが重すぎて
搬入・搬出の際はメンバーからは苦情が出ていました(笑)

Marshall TSL100 修理後は
Twin Reverbと2台鳴らしをしていたりもしました。
当時は機材車スペースの半分以上が自分の機材という
暴挙ぶりでした。
一生使えるアンプなので

今でも部屋の機材庫で眠っています。
amber gris のwayne氏にレンタルしたこともあったな~




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■Marshall JVM

新しいアンプを探して
後継機種であるJVMをレンタルして
ライブで使用しましたが・・・
JVMはデジタル臭い音になっていて
僕には全く受け入れられませんでした。
ただ通常のフォンケーブルでフットスィッチが動いたり
MIDI搭載などなど
Marshallの未来を切り開く一台になっていると思います。
次機器に期待。



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■Marshall JCM2000 TSL100(モデファイ)
-bule mono eye-

初期のTSL-100を入手して
約7年間。

今ではモデファイ化したTSL100を使用しています。
改造内容は内部ケーブルをベルデンに交換、LEDを全て青へ交換
などです。
ちなみに専用フットスイッチも全て青に。
ライブの照明が強くても見やすいからです。

しかし・・・

TSL100は現在メーカー廃版です。。
これに代わるアンプが出るのは
まだ先になりそう・・・

TSL100は現在
サブ機も含め2機所有。

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■真空管アンプを長持ちさせるコツ


真空管アンプは非常にデリケートです。
気温・湿度・電圧によって日々
音質が変わるだけでなく、衝撃にも非常に脆いです。
基本的に消耗品なので定期的に交換をするのがベストですが
使えば使う程、味がある音になることは間違いありません。
特に真空管が飛ぶ寸前の音は凄く良い音がします。
ライブリハーサルで今日の音最高だぜ!
と思いきや、本番でアンプが飛んだ・・
というのは良く聞く話です。

自分的に長持ちさせるコツとして
まず縦置きのケースに入れない。(キャリーカート型)
カートタイプのケースで常にアンプが縦の状態で保存されてい
るのは危険です。


真空管に負荷がかかります
必ず横置きのケースにしましょう。
後、アンプのパワーを入れてスタンバイを入れるまでの時間を
なるべく長くします。
その逆で電源を切る時もスタンバイを切ってからは
なるべくアンプを休ませてパワーを切るようにします。

しかし、この作業はイベントライブなどでは
転換時ドタバタしてるので非常に困難です。。
なのでセッティングの際はまずアンプの電源を直ぐに確保して
パワーを入れた状態にします。
その間に他の機材のセッティングを済ませスタンバイを入れま
す。
撤収の際はその逆で、真っ先にスタンバイを落とし
他の機材を片づけた後にパワーを切ります。

しかし、まれに
ありえない転換スタッフもいます。
※特に地方公演
転換時間を巻く為
パワーとスタンバイを同時に切るスタッフです。
転換スタッフさんも自分の仕事を一生懸命やられているので
喧嘩になっても全力で真空管を守りましょう。
特にツアー中などで
真空管が飛んでしまうことを避けたいからです。

後、ファン(扇風機)を取り付けることです。
イベント時の短い公演であれば問題ありませんが
ワンマンなどの一時間を超える公演では機器によって
必須です。
しかし、使い方次第ではあまり効果的ではなく
全く逆効果な場合もあります。
取り付け方は、真空管を冷やすのではなく
真空管の温度も安定させるのが目的です。
風を当てるということではなく
アンプ内部の熱気を外に逃がすという
取り付け方が良いと思います。
さらに良い音を出した日は
アンプをナデナデ(ヨシヨシ)して上げましょう~



■アンプ応急処置(本番時)

多分正しくない応急処置。
接触不良などで出力が一気に落ちてしまった場合
昔のテレビのように一回ドツいてみましょう。
調子の悪い時はだいたいそれで直します。
勝手な考え方ですが
真空管搭載の技術自体あまり新しい技術ではない為
そういうアナログの手法が一番即効性があります。
なので僕の場合ステージ上でアンプをドツいていても
怒っているのではなく修理してると思ってください。
多分、嘘だと思いますが 初期のテレビなどの修理方法で
説明書に叩いて直すという手法の
記載もあったと聞いたこともあります。

さらに余談ですがファミコンのカセットに
「フ~」をする応急処置はメーカーNGの手法だそうです。


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「レコーディングで使用したアンプ」




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■Roland JC-160


キャビが4発タイプのJC-120です。
かなり重厚なアンプです。
通常のJC-120よりも
低音をしっかりサポートされ
レンジが広いサウンドを出します。
もう完全に廃版ですが
たまにスタジオやライブハウスで見かけると思わず
鳴らしたくなります。




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■MATCHLESS DC-30

高級コンボアンプ
これを使わせてもらった時はさすがだと思いました。
音の立ち上がり・音の粒立ち・サスティーン・倍音
全て上品で迫力がありました。
いつか家に一台欲しいアンプです。
でもライブだと繊細過ぎるかな。
でも欲しい。。




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■ピグノーズ

レザー張りの高級感溢れる
ミニアンプ。
まるで旅行カバンのようなデザインで
ルックスもサウンドもお洒落です。
レコーディング方法はキャビネットが小さかった為
掃除機のノズルをキャビネットの先端に固定し
ノズル出口にマイクをセッティングしました。
掃除機ノズルの中で凝縮されたサウンドがまるで
ヴィンテージ真空管のサウンド(少し言い過ぎ)のようでした。




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■Fender champion 600


マスターボリュームのみの
かなり大胆なアンプ。
ボリュームが上がれば
歪んでいきます。
余計なイコライジングなどがないので
ギター本体の良さが引き出せそうですね。
今後、試してみたいことは
自宅レコーディングでReampを使い
REC済みのD.I生ギターを流し込み録音してみたいと思っていま
す。


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という訳で・・・


第四回は少しシンプルにまとめました。

アンプは今後もギター以上に
色々試していきたいと思います。

次回はいよいよ「ライブで使用のエフェクター」について
気分で書いていきます。

それでは、

また次回お会いしましょう。


2012.04.22

Siznaギタートーン研究会