■使用ギターのパーツ・弦・ピックなどアクセサリー周りの研究■ | Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba

Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba

Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba



Siznaギタートーン研究会

第二回「使用ギターのパーツ・弦・ピックなどの研究」



お待たせしました。
Siznaギタートーン研究会
第二回書きます!


-------------------------------------------------------


ではまず
手元に一番近い部分から


エレキ弦について色々書いていきましょう。

ギターの弦には色々種類があり
弦を変えることでさまざまな音に変化していきます。


材質・太さ・手触り・耐久性・メーカー特性
諸々を含め自分のプレイと音楽性にあった弦を選ぶことが
大事だと思います。

もちろん弦を張るギターのことも考えて。



では分かりやすい所で
まず太さ。


一般的エレキ弦によく使われているのは
下記のゲージだと思います。

・09~42 呼び名:0942
・09~46 呼び名:0946
・10~46 呼び名:1046
・10~52 呼び名:1052
・11~48 呼び名:1148

※呼び名はメーカーそれぞれでライトゲージやレジュラースリンクなど様々


●0942
1弦.009
2弦.011
3弦.016
4弦.024
5弦.032
6弦.042


●0946
1弦.009
2弦.011
3弦.016
4弦.026
5弦.036
6弦.046


●1046
1弦.010
2弦.013
3弦.017
4弦.026
5弦.036
6弦.046


●1052
1弦.010
2弦.013
3弦.017
4弦.030
5弦.042
6弦.052


●1148
1弦.011
2弦.014
3弦.018
4弦.028
5弦.038
6弦.048



という感じで一般的な太さも色々あり
素直に上記のセットを使う人もいれば
変化球で3弦だけ太くしたいという人もいます。

もちろん上記のセットより細い弦セットもあります。


初心者の方であれば個人的に●0942のセットをお勧めします。



弦が太ければ当然音も太くなりますが、
弦のテンションが強くなりサスティーンがなくなります。
テンション(弦の張りの強さ)が強くなれば
チョーキングなどレガートプレイがやりづらくなる恐れもあります。

僕もスタートは●0942の弦セットからでした。

またチューニングなどによっても弦の太さは変化していかなければ
いけないと思います。

最近流行りのダウンチューニング
半音下げチューニングなど弦のテンションが弱くなるチューニングに関しては
太い弦を張る事でテンションを稼げます。


次に手触りと耐久性ですが
手触りと材質と耐久性は近い位置にあるので
まとめて書きます。

一般的にエレキで使われているのは
ニッケル・メッキのラウンド・ワウンド弦

アコースティックギターで一般的なのは
ブロンズ・ワウンド弦

クラシックギターであれば
一般的にナイロン弦


耐久性に関しては
太ければ切れにくいとイメージを持つ人もいるかと思いますが
そうではないと思います。


弦を切る要因はさまざまですが
上記で書いたように弦の太さが太くなればテンションを強くなる為
弦への接点ダメージは強くなります。

でもライブパフォーマンスで弦を引きちぎるなどであれば
細い弦をお勧めします。
テンションも弱いので切りやすいですしギターにも優しいです。

歯ギターで弦を引きちぎったら、かっこいいかも知れませんね。

僕は過去、歯ギターのダメージで歯科医に見てもらったことがありますが
やはり歯に独特のダメージが残るようです。


お・・

話がそれましたが

弦サビ防止であったり
弦を長持ちさせたいということであれば

ナノウェブ弦
(エリクサーというメーカーが有名)

をお勧めします。

これは理論上3倍くらい長持ちするらしいです。

弦の周りに薄いコーティングが施されていて
このコーティングのおかげで弦が長持ちします。
もしかしたら切れにくいのかも・・

自分はこの弦の手触りが苦手で
使っていません。


サウンドもコーティングのせいか
少し引っ込んだサウンドでサスティーンもあまり感じられなかったからです。

後、今はもう売ってるかもしれませんが
当時弦を切った時、単品でコーティング弦が売っていませんでした。

少し高価な物なので
1本切ったら全て張り直しという状況が
経済的にダメージが大きかったです。。


さらに同じゲージの太さでも
ヴィンテージ仕様など色々シリーズがあり
それによってサウンド・手触りも変わってきます。



で、少し話しは戻って
耐久性的な意味で
弦を切れにくくするには、どうすれば良いかという部分ですが
まず、よく弦を切ってしまうとのことであればまず
切れる位置を確認して下さい。


ヘッド近く(ナット近く)で切れる、ちょうどネックの真ん中くらいで切れる。
ピックアップの上辺りで切れる、ブリッジで切れる。


上記、原因を元に考えて
対策方法を簡単に上げていきます。



■ヘッドペグの所で切れる
→弦の巻き方に問題がある可能性があります。
ペグの中で弦と弦が交差していたりしないか確認。


■ナットの所で切れる
→ナットの溝を鉛筆の芯でこすって摩擦を下げでみてください。


■ネックの真ん中くらいで切れる。
→フレットがどこかにぶつけた衝撃で
鋭利になっていないか確認。
チョーキング時の摩擦でこすれているかもしれません。
結構フレットも繊細なので強くどこかにぶつけると
がっつりへこんでしまってることがあります。


■ピックアップの上あたりで切れる
→ピッキングが鬼のように強い恐れもありますが
ピックアップが上がり過ぎていて弦ぶつかっていないかとりあえず確認。
弦とピックアップが接触していたり近過ぎると逆にサスティーンが無くなります。


■ブリッジで切れる
→多分これが一番多いと思います。
実際、僕も一時期悩みました。
ブリッジコマを変えてみたり弦高を極力下げたり

最終的な解決方法はコマに黒油性ペン(マッキー)を塗ることでした。
ナットと同様、鉛筆の芯を擦り込んだこともありますが
効果が弱く、弦切れの防止にはなりませんでした。
今では弦交換する際はブリッジコマに必ず油性ペンを塗って
弦を張り直します。



とりあえず全体的に言えることですが
弦の太さとチューニングに対して
無理なテンションで弦を引っ張っていると
弦への負担が強くなり切れやすくなります。
しかし、弱すぎてダルダルでハリがなくギターが鳴らしきれずに
終わってしまいます。

色々試して自分のギターに合う
ギリギリラインを見つけましょう~。


後、弦の寿命でももちろん切れますし
寿命がくるとサウンドも変わっていきます。

新しい弦がサウンド的必ず良いという訳ではありませんが
これも好みがあるので試行錯誤が必要です。


ちなみに僕は弦を張り直した後、
弦の感触とサウンド、チューニングの安定性からみて
2日~3日おいた状態がベストだと思っています。
※夏はもう少し早目(3日~5日)
※ツアー中は色々諦める、サブギターをうまく張り替えて使う


最後に自分が
使用したことのあるエレキ弦のメーカーの一覧を書きます。
※現在使用のゲージ 010~046 を基準に


■アーニーボール
サスティーンがあり、抜けが良いサウンドです。
寿命がきた時、一気にサウンドが駄目になりますが
全体的にとてもバランスが取れた弦です。


■ダダリオ
価格も少し安めで僕の友達の50%近くが
ダダリオです。
サウンドはアタックが少し強めで
パリっとした感じです。
弾き心地がザラザラした感じがして
個人的に苦手なので使っていません。


■エリクサー
上記でも軽く書いた
ナノウェブ弦、サビに強く長持ちします。

サウンドはやはり引っ込み気味。
弾き心地も滑々で違和感を感じます。

しかし、1カ月以上普通に使っているとケバってきます。
(コーティングが剥がれて産毛が生えたようになる、擦れたセーターみたいな)


■DRストリングス
通称「DR弦」
弦の色がブラック・コートされたクールなシリーズがあり
これもエリクサーのようにコーティングされているポリマー加工弦
青色のコーティングなどもあり、お洒落。

しかし当時
黒のピックガードのテレキャスで
ライブ中、黒い弦と黒いピックガードが照明で融合してしまい
完全に弦が消える現象が勃発。。
そしてピッキングミスの嵐。

それ以来使っていません。

サウンドはやはりコーティング弦なので
少し音が引っ込む感じがありました。
しかし1本1本の安定感は抜群。


■ヤマハ
ギターを始めた頃よく張っていた弦です。
安いです。

バラ弦も安いので急に1弦が切れて控えもない時はこれを張ります。

よく切れる弦のイメージです。


■フェルナンデス
これもギターを始めた頃よく使ってました。

アーティストモデルの弦も出ていたので
それに惹かれてよく使っていました。

弦のテンションが凄く弱いイメージががあります。


■GHS
一回張ったことがあります。
大丈夫かな? というくらいテンションが強めの弦です。
音の立ち上がりは早かったです。

音は悪くなかったのですが
テンションが強すぎて弾きにくかった為
断念。

ダウンチューニングをする方には向いているのかも。


■Fender
Fender製の弦も一度試したことがあります。
音がきめ細やかでヴィンテージトーン向きな感じだと思いました。
個人的には弾き心地はダダリオの似てる感触で少し苦手でした。


■PLAYTECH
とりあえずの弦。
多分最安値の弦。
通常のアーニーボールなどの3分の1くらいの価格で
しかも!セットでピックがついてこのお値段!!

的な・・

音と弾き心地を一言で表すなら「ペケペケ」

とりあえず弦を張る練習を何回もするのであればお勧めです。



■ちなみに現在使用の弦
アーニーボール レギュラースリンキー
010-.013-.017-.026-.036-.046

一時期011からの太さを試したりもしましたが
弦はもう何年もこれで固定しています。

普通のストラトでレギュラーチューニングであれば
僕はこの弦セットをお勧めします!



Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba



-------------------------------------------------------

ちょっと弦について長すぎたので
今回は後・・・・

ピックとギターパーツだけにしておきます。
次回はアクセサリー周りからって感じでお願いします。


では次に
ピックを~


-------------------------------------------------------

ピックに関しても
色々な形・硬さ・素材・デザインが発売されています。

まず形から
スタンダードな物だけ上げていきます。


■おにぎり型
正三角形に近い形で3点どこでも弾けます
片方が削れてももう片方さらにもう片方
理論的には3倍長持ち
弦との接点も広くなるので
カッティングやアルペジオプレイがやり易いです。


■ティアドロップ型
二等辺三角形に近い形です。
おにぎり型より細かい形状や種類が多いです。
実際弾ける所が一点だけ。

深くピックを持つ方にお勧め。
ミュートプレイや単音ピッキングがやり易いです。


■ホームベース型
名前の通り野球のホームベースのような形をしています。
トレモロピッキングや単音弾きに向いています。
ルックスは・・・どうでしょうか。。
調べてみてください。


■変形型
ハート型や星型や親指に装着する物
色々です。
10円でもギターは弾けますし、
ドル硬貨で弾くとお洒落かも。


次に硬さです。
厚さがミリ単位など数値で表記されている物もあれば
下記のように表記されていることもあります。

・SOFT(柔らかい)
・MEDIUM(中間)
・HARD(硬い)
・HEAVY(凄く硬い)

これも好みによりますが
最初は柔らかいピックから試していくと良いかと思います。



次に一般的な素材です。


■プラスチック素材
ピック自体安価で売られていますが
少し使うと先端がギザギザになり
弾く時に引っ掛かりを感じます。
後、鬼ピッキングの方は真っ二つに割る方もいます。


■セルロイド
一般的に多く使用されていると思います。
ピックの消耗も綺麗です。
弦からの摩擦感や振動感を感じ取れるので
弾き心地が良いです。


■ポリアセタール
個人的には少し硬いイメージがあり中々削れません。
音質は好みな方ですが、ニュアンスが出しづらい部分もあります。


■メタル
非常に硬質で
これで弾くと弦の感触や反動が一切感じ取れません。
下手をするとボディーに激しい傷が入るかも。


■べっ甲
値段高いです。
音質は不明。
亀の甲羅?などから出来ているようです。


素材も色々ありますが
各メーカー、ピックを使いやすいよう色々な工夫が施されていたりします。

滑り止めでピックの表面が砂うちされていたり
デコボコになっていたり、イボイボがあったり
複数穴を開けて軽量化&滑り止めになっていたり・・・

自分でも当初は穴を開けたり色々試していました。
ミニ四駆のボディー軽量化に使っていた
穴あけ精密ドリルで複数穴を開けて。
でも細かい穴を沢山みるとゾクゾクするのは僕だけでしょうか・・・


話がそれましたが


最後に
僕が今使っているピック形を

時系列に追っていくと


ティアドロップ型(0.8mm)→ミニおにぎり型(1.00mm)→おにぎり型(1.00mm)
※素材はすべてセルロイド

サイズが段々大きく硬めになりました。



Moran Siznaオフィシャルブログ「Gain=Face」by Ameba


-------------------------------------------------------

続けて
ギターパーツです。

ギター自体沢山のパーツが組み立てられ
成りたっています。

まずヘッド部分から
順番に見ていきます。



■ペグ
弦をヘッドに繋ぎ止める大切なパーツです。
グルグル回して弦を巻いていきます。
弦の巻き方を失敗すると
外れて弦が顔面めがけて襲ってきたり
弦を切ってしまったりします。

GOTOH(ゴトー)というメーカーが有名です。

メーカーや種類によってギヤ比が違い。
回した感覚なども変ってきます。

ロック式ペグという物もあり
弦を張った後、さらにネジを回してペグを完全に固定します。
個人的にはヘッドが重くなった感じがするので付けていません。
ロックといってもあまり効果を実感したことがありません。
現 Fender CTS「R-20」に搭載中。


案外パーツ的には脆い部分もあり
僕は頻繁に壊します。

ペグの噛み合わせがバカになったり
ライブ中ぶつけてペグが曲がったり・・

その時はスペアペグを用意しているので
ドライバーで外して直ぐに取り替えます。

最近では自動モータにてオートチューニングするペグが開発されたり
自動的に弦を張ってくれるペグがあったり・・
恐ろしい世の中です。

僕はペグ回しなど一切使わずに
手で回すのが好きです。
時間はかかるけど弦を張り替える作業って
重要な作業だと思うので、楽しんで張ります。


■ストリングガイド(テンションバー)
これは付いていないギターもありますが
ペグからのナットの間で弦のテンションを稼ぐ為の
パーツです。

棒型であったりカモメ型orツリー型であったり
形状は様々です。

ROBIN Ⅰ・Ⅱに関しては
ツリー型のストリングガイドに変更をしています。
ROBIN Ⅲは円型のストリングガイドへ

元々カモメ型が付いていたのですが
弦が張り難いのとルックスが気に入らなかったので交換。

これがあるのとないのでは
弦の張りが全然変わってくるので
色々な種類を試したり
ストリングガイドの高さを変更したりしてみましょう。


■ナット

ヘッドから指板のつなぎ目部分に付いています。

牛骨・ブラス・チタン・プラスチック・練り物・グラファイ
素材は色々あります。

種類もロック式やローラーナットなどなど

ナットはあまり交換したことがないので
何とも言えませんが、硬質な素材のナットが苦手です。

特にブラスナットを搭載したギターは硬過ぎる音でした・・
ローラーナットも試しましたがやはり若干音が硬めな気がします。

ナットは普通に牛骨が良いと思います。


■フレット

フレットも素材や大きさなどがあります。
素材に関しては色々試したことがないのですが
大きさに関しては色々検証しました。

●フレットが小さい場合
フレットサイズが小さい場合
音の立ち上がりが若干速くなります。
音質も少しシャープな感じでスライドプレイなどはやり易いです。
現在ROBINシリーズはすべてヴィンテージフレットという小さめのやつ。


●フレットが大きい場合
フレットサイズが大きくなるにつれて
音の立ち上がりは若干鈍くなりますが
サスティーンを得られますし、ハンマリング・プリング・チョーキングなどがやり易く
指板を抑えた感触が心地よいのでギターを弾いてるって感じがします。
現在ROBINⅡのフレット消耗に伴ない
フレットサイズを一回り上げようか検討しています。


■ブリッジ
弦を固定したり弦高を調正したりギターのパーツの中でも
心臓部に近い役割をしています。
シンプルに見えますが、かなり高度な技術が使われています。
これも種類がかなりあります。

・シンクロナイズドトレモロ
・フロイドローズ
・Tune-O-Matic
・テレキャスブリッジ
・ビグスビー

などなど・・・
この他にも色々あります。


■ストラップピン
ストラップをかける案外重要な場所。
ネジが緩んだりしてると大変危険!
笑いごとではなくライブ中ギター吹っ飛びます。
使い込んだギターであればあるほどここの消耗は気にしなければいけません。
ライブギターであればどうしても消耗してくる部分です。
僕も一回ストラップピンの穴を埋め立てしいます。


■ボリュームポッド

ギターのボリューム調整する為の
電気系統パーツです。
これもさまざまなメーカーや種類がありますが
基本的に下記の2点で分かれます。

・250kΩ or 500kΩ
・Aカーブ or Bカーブ(ボリュームの利き具合)


●250kΩ
ストラトキャスターなど
出力が弱めのギターに関してはこのポッドが付くことが多いです。


●500kΩ
レスポールタイプなど
出力が高めのギターに関してはこれが付いていることが多いです。
ちなみに僕のストラトは出力が高めの為500KΩを付けています


●Aカーブ
ボリュームを回すと
ちょうど中ぐらいからボリュームの
上がり具合が加速していきます。
ボリューム回路はこれが付いていることが多いです。


●Bカーブ
平均的にボリュームを回すと上がる回路です。
グラフにすると右斜め直線に進む感じです。
ちなみに僕の愛用はBカーブ
ボリュームで歪の量を頻繁に調整する為
ボリュームの位置が感覚的に分かりやすいからです。


■トーンポッド

基本はマックスの状態で
好みにより減らしていきます。
ギターソロで甘めのトーンを出したい時は
たまに調整します。

トーンポッドは上記で書いたBカーブが主流です。



■ジャック

インプットジャック
ケーブルの先端を入れる所です。
ギターの故障で一番多いのが
ここのジャックが壊れるということが多いです。
ボリュームポッドなどもそうですが
自分はクライオ処理された物を多く使用しています。

クライオ処理= -100度℃以下で金属処理される特殊なパーツ加工です。



-------------------------------------------------------

という訳で・・・


第2回も本当に長々申し訳ありません。。


次回はギターの「使用ギターのピックアップ・アクセサリー周り」について
気分で書いていきます。

それでは、
また次回お会いしましょう。


お腹空かしながら書いたので

誤字脱字・意味不明が多数かもしれません。。。




2011.06.17
Siznaギタートーン研究会