続いてLayとMizuhaのベスト5を紹介します。

Lay (ex-Fatima)
5位 「ファイトクラブ」
不眠症に悩まされる主人公は、重病に苦しむ人たちがその苦しみを打ち明け励まし合う「集い」に紛れ込み、参加者達と共に涙を流すことによって安眠を得るようになっていた。ところが色々な重病患者の「集い」で鉢合わせる若い女性マーラも、自分と同じ偽りの参加者だと気付き、全く泣けなくなってしまう。そんなある日、自宅が爆発事故に遭い衣類や家具を全て失ってしまう。知り合ったばかりの男タイラーに助けを求めると、快く受け入れてくれるのだが、彼はかなりの変わり者だった。やがてタイラーに煽られ始めた「本気の殴り合い」という遊びに夢中になることによって、再び心の安らぎを見出すのだが、それに参加したがる仲間が増え、「ファイトクラブ」は次第にエスカレートしていく。

これも「セブン」と同じデビット・フィンチャーの作品。それまでのダークなテイストとは打って変わって、アッパーでブラックユーモア色の強い異色作。しかしオチの付け方は流石のフィンチャーといった感じに仕上がっている。
俺の中でデビッド・フィンチャーの作品は「セブン」「ゲーム」「ファイトクラブ」までが良作で、以降は今ひとつだった印象だったが、最新作の「ゴーン・ガール」は久々の傑作だった。


4位 「ベティ・ブルー」
修理工をしながら暮らすゾルグはベティという美しい少女と出会い、激しく愛し合うようになる。
ある日ゾルグが昔書いた小説を見つけたベティは彼を才能ある作家だと思い込み、
作家として成功させようと奔走するのだがなかなか結果が出なかった
やがて友人リサの家に転がり込んだ二人は、彼女と恋仲のエディとの4人で暮らすようになる。
ある日エディの母が死んだことを切っ掛けに二人は彼の実家のピアノ店をまかされる。
激しく愛し合い幸福な日々を送る二人だったが、ベティの妊娠テストの結果が陰性だったことがわかり、彼女の精神はバランスを崩していく。

ベティは愛情も他の感情も全てが激しく衝動的である。正直、家に火を放っちゃうような子を受け止められる男はそういません。
この映画は前半はベティ、後半はゾルグの愛に焦点を当てた作品のように感じた。
フランス映画らしい淡々としたテイストで描かれていて、インテグラル完全版だと185分もあるので、ちょっとダルいかも。
男性よりも女性に好まれそうな映画です。
余談ですが、筋肉少女帯の歌に「ベティ・ブルーって呼んでよね」という曲があるのですが、それの歌詞がボーカリストにはめちゃくちゃ刺さるんだよね。俺的には映画以上にウルッとくるんです。


3位 「パルプ・フィクション」
オムニバスなのでストーリーの解説が難しいので割愛。
主にマフィアの一味とその周囲で起こる事件を描いている。

クエンティン・タランティーノらしさとは何か。ブラックでシュールなバイオレンス描写と、
ストーリーとは関係のない長い台詞の中に、時折下品なジョークを織り交ぜつつも、知性とセンスが光る会話劇。
この二つだと思う。その二つがしっかりとこの作品でも感じられるはず。
デビュー作「レザボアドッグス」でもそこは完成されているが、
やはりタランティーノといえばパルプフィクションでしょう。


2位 「時計じかけのオレンジ」
主人公は暴力とセックスとベートーベンだけが生きがいの不良グループのリーダー。
ある日押し入った金持ちの家で、仲間に見捨てられ逮捕されてしまう。
彼は刑期短縮のため、収監先で暴力や性行為に対して徹底的に嫌悪感を抱くような
更生プログラムの被験者となり、その治療は成功するのだが・・・

とにかく人を不愉快にする主人公たちの非道行為。
それを見て多くの人はこの映画に不快感を示すだろう。正直俺も苦手である。
しかし世界中でこれだけ人気を持っているのだから、この映画にはそれだけの魅力があるのだろう。


1位 「マルホランド・ドライブ」
夜のマルホランドドライブで事故が起きる。唯一の生存者だった女性はハリウッドの住宅地までたどり着き、とある家へと入る。そこは有名な女優の家で、たまたまやってきた女優の姪のベティと出会う。記憶をなくした女性が持っていたのは大金と一本の鍵。ベティは女性の記憶を辿る手助けをし、やがて二人には愛情が芽生えていく・・・

難解で知られるデビッド・リンチの映画。見たままを受け入れようとすると「?」で終わってしまうので、自分なりの解釈が求められるかと思いきや、ちゃんと正解があるっぽい。
Lay君曰く、一度作品を見てから、ネットなどで正解や解釈を見て、再度映画を見直すと「おおっ」となるらしい。なるほど一度見ただけじゃダメなのか・・・


Mizuha (ex-Fatima)
5位 「グーニーズ」
父親の借金の返済の目処が立たず、家を取られそうな主人公マイキーは屋根裏部屋で偶然、伝説の海賊「片目のウィリー」の遺した財宝の在処を記した地図を発見する。
マイキーとその仲間たちは、地図を元に岬のレストランに行き、地下から洞窟へと繋がる道を見つけ、借金返済のために一か八かの冒険に出発する。

これも小学生の頃何度も観た映画。
オープニングに流れるシンディー・ローパーの主題歌を聞くと今でもワクワクしてくる。
30年ぶりに続編製作との噂があるが、本当に実現するのだろうか・・・
実を言うとMoranの楽曲「望めないと知る結末に、理由が僕を慰める」のラストは、この映画のラストの海賊船を見送るシーンをイメージして書いている。


4位 「グレムリン」
高校生のビリーは、父親からクリスマスのプレゼントとして、愛らしい不思議な生き物「モグワイ」をもらう。しかしモグワイを飼う為には絶対に守らなければいけない、3つのルールがあった。1:強い光を当ててはいけない。2:水に濡らしてはいけない。3:深夜0時過ぎに食べ物を与えてはいけない。しかしそれを守ることができず、大変な事態を巻き起こす・・・

モグワイのオリジナルである「ギズモ」がとても可愛い。そこがメインの映画といってもいい。
そしてギズモの見た目が、1作目の時より2作目の時の方が可愛くなっている。

3位 「プレデター」
南米某国で行方を絶った重要人物奪還のためにジャングルに潜入する特殊コマンド部隊。
だがゲリラを掃討した彼らを待ち受けていたのは宇宙からから来た謎のハンター(プレデター)だった。
高度な科学力を持ち、体を透明化させて周囲の風景に溶け込み、攻撃を仕掛けてくるプレデターに隊員たちは次々に倒されていく。

1作目はあくまでもアーノルド・シュワルツェネッガーの主演作だが、敵キャラクターのプレデターがあまりに魅力的で、以降の作品ではプレデターがメインに扱われ、人間の主人公は固定しない映画になった。エイリアンと並び2大人気クリーチャーにってしまったせいで、エイリアンVSプレデターというダメな路線映画が作られてしまったのが残念である。


2位 「ターミネーター」
未来では長い人類VS機械の闘いに人類の勝利で決着がつきそうだった。
機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく
過去へとターミネーターを送り込んだ。目的はジョンの母親サラ・コナーの抹殺。
平凡な女子学生であるサラに迫るターミネーター。
だがその時、彼女を守るために一人の男が現れる。
ジョン・コナーの命を受け、未来からやって来た戦士カイルだ。
カイルにはサラに打ち明けていない秘密があった・・・

アクション映画としての印象が強いが、実はターミネターの1と2はストーリーがめちゃくちゃ良い。話の筋が通っていて、尚且感動的に作られている。俺的には2の方が思い入れがあるのだが、Mizuha君的には圧倒的に1推しだそう。カイル役のマイケル・ビーンが大好きみたいで。

1位 「エイリアン2」
前作で圧倒的な戦闘能力を持つエイリアンと遭遇し、一人生き残り宇宙船から脱出した主人公リプリーは、57年間コールドスループしたまま宇宙空間を彷徨った後、やっと救出される。彼女は宇宙で遭遇したエイリアンについて報告するも誰にも信じてもらえなかった。しかしエイリアンと遭遇した惑星には、現在開拓者が住んでいて、最近連絡が途絶えた事実が発覚する。エイリアンの生態に詳しい彼女は、アドバイザーとして救出部隊に同行することになるのだが・・・

1作目では武器になるものがない状況下での恐怖が主体で、エイリアンも1体のみ、姿を見せるシーンも非常に少なかった。しかし二作目では大量に発生したエイリアンとの特殊部隊の戦いが主軸になり、かなり派手に仕上がっている。主人公のリプリーは回を重ねるごとに強くたくましい女性になっていくのが特徴で、2の最後のバトルシーンは一番の見所である。
ちなみに、エイリアンは毎作ごとに監督が違う。
1作目はブレードランナー、グラディエーターのリドリー・スコット。
2作目はアバーター、タイタニック、ターミネーターのジェームズ・キャメロン。
3作目はセブン、ファイトクラブのデビット・フィンチャー
4作目はアメリ、デリカテッセンのジャン・ピエール・ジュネ
監督が違う為にテイストが変わるのもこのシリーズの面白いところの一つで、
その中でも2は圧倒的に人気が高いように感じる。
そして最近では5作目の監督を第9地区のニールブロム・カンプが担当するらしいとの噂もあるのでこれもまた楽しみだ。