夕刻、浜辺でのこと


裾をまくりあげ、ひざ下まで海に入り遊んでいると
何かが足に触れた気がした

足元を見ると、海の中に20~30cmはある
巨大なベルツノガエルのような生き物が見えた

(普通のベルツノガエルは10cm~15cmほど)

慌てて浜に上がると、どこから湧いてくるのか
どんどんそのカエルが浜を埋め尽くしていく

俺はそのカエルを踏まないように気を付けながら
急いで海の家のようなプレハブの店の中へと逃げ込んだ

俺の後にも、次から次へと悲鳴を上げた男女が
店内に逃げ込んできて
あっという間に店内は人で溢れかえっていた

中にはカエルを踏んだのか、緑色のドロっとした液体を
足元にべったり付けた人なんかもいて
俺は気持ち悪くてしかたなかった

それからすぐ、激しい雨が降り出した

この雨のせいで大量のカエルが発生したのか・・・
と、なぜか納得していると

雨に打たれたカエルたちがどんどん
普通の緑色カエルに姿を変えながら
小さくなっていくのが見えた

やがて雨が止むと、カエルもどこかへ消えていた

店にいた人たちは次々と出ていったが
俺は恐ろしくて、なかなか店を出る気になれなかった


そんな夢だった

閲覧注意 ベルツノガエル↓↓














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