彼女のことをBとしよう。
赤ちゃんをBに渡したら、私に「バイバイ」と手を振った。
その愛らしい姿にノックダウン。。。という余談はまたも置いておいて、Bの胸元を一生懸命触っている赤ちゃんを見て、「ああ、おっぱい飲みたいんだな」って思った私。
Aの実家に行き、チャイムを鳴らしたらお母さんが出てきた。
お母さんに事の説明をしたら、お母さんは
「今日うちでAと3人で話そうって言ってたでしょ?2人で話したらそうなることくらいわかってたじゃない」
と言ってBを叱った。
この会話を聞いていても、何となく今の2人の状況がわかる。
「殴られたの?」「ううん。今日は殴られなかった」という会話をしている二人を見て、普段の状況も把握できる。
「とりあえず、赤ちゃんにおっぱい飲ましてあげたら?」と私はAの実家の中に入るように促した。
その後、Aのお母さんと話をした私。
「普段殴るの?」と聞くと、Aのお母さんは「みたい。でも殴るのはやめなさいって言ってからは殴ってないって言ってた」・・・とのこと。
うーん・・・・。
私にとったら、幼い頃のAの印象が強いから、余計に胸がチクリとなった。
「よく殴られるの?」
と聞いたら、
「今は大丈夫ですけど、前はひどくて・・・。だから怖くて・・・」
と答えたB。
彼女はいろんなことが耐えられなくなって、車の中で
「距離をおきたい」
と言ったらしい。
そして、Aはキレてこの状態になってしまったとのことだった。
確かに、モメているときの2人きりの話し合いは危険なものがある。
「お義母さんの言うとおりだよ。うまくいってない状態でそんな話したら、より大事になるのは目に見えてるよ。だから、第三者を挟んで話しなきゃ。もしBちゃんが2人で話し合ってもこうならないように話し合えることができるなら別だけど、違うなら・・・ね?」
と私が言った。
「確かにその通りでした。。。」
とBちゃんは答えた。
その後、赤ちゃんをAのお母さんに預け、私はBちゃんを連れてAたちのところへ行った。
そして、A、B、旦那、私、隣のマンションから駆けつけてくれた女性と5人で話し合った。
「Bちゃんはなぜ距離を置きたいって言ったの?」
と聞くと、
「最近ケンカばっかりだし、怖いし殴るし、もう疲れました」
と答えた。
きっとこれをAと二人きりの状態で話したら、ブチ切れるだろう。
だから、私たちが側にいる状態で、彼女が訴えたいことを話させたんだ。
Aは
「はぁ?だから最近殴ってないじゃん。約束したし俺守ってるよね?」
と答えた。
「怒るとすごく怖い顔じゃん」
とB。
B:「仕事だってちゃんと行ってないし・・・」
A:「だからそれは俺が悪いわけじゃないじゃん。仕事を削られるようなことした親方や周りが悪いだけあって、俺何にも悪くないじゃん」
B:「そうかもしれないけど・・・。もう5日も仕事ない状態じゃん・・・」
・・・おい。A。お前子供いるんだろ?
そりゃ、Bも心配するだろう。
さらには、体にはデッカイ刺青が入っている。
私:「あんたいつのまにこんなの彫ったの?」
A:「親方の知り合いが彫り師で、会社の人間全員が彫ってます」
私:「・・・え?てことは会社の人間が全員おそろいの刺青なの?」
A:「はい」
・・・駄目だ。この会社・・・。
って私は思った。
てか、A以外全員がそう思っただろう。
ヤンキー上がりでも、元や○ざ(現であっても)でも、真面目に会社を運営しているところは、そんな真似は絶対にしない。
なぜなら、彫り物がある時点で仕事がけられるからだ。
B:「ソレ(彫り物)は給料から天引きされるんです。しかもその金額がすごくて・・・」
と彼女が言った。
「いくらかかるの?」
と聞いたら、
A:「全部完了で50万です」
と答えた。
その金を生活費に回そうっていう気にならんかね?
しかも、「生活がかかっている」ってわかっている手下に、高額使わせてまで彫り物を入れさせる会社って先が見えてるだろ。。。
彼女が「距離を置きたい」と言っている気持ちも理由もわかる。
ここまでくると、Aが一方的に悪いように思えるかもしれないけれど、Aの言い分も聞いてると、Bも悪い部分はあるんだよね。
AとBの言い分も含め、「姉さん、事件です4」に続く・・・。
