やられました!
え?やりました!じゃないのかって?
そりゃもう語るも涙ですよ。。。
いえ、会ってきたよ。会えなかったとかそんなオチでは断じて無い!
ただ会えなかった方が良かったと言えなくも無い?
ま、何がどうだったのかは
臨場感たっぷりにレポートしますよ。
せっかくなので(なにが?笑)小説風に。
はじまり。はじまり。
==
シュウジは黒のスポーツカーを走らせていた。
つい5分前に富士川のSAを超えたところだ。
土曜日だというのに仕事になってしまったが、
約束に間に合うように仕事を早めに切り上げて、
もうかれこれ1時間も高速を西へと走らせていた。
約束の時間は19時半。
よっぽどの渋滞に巻き込まれない限り余裕で間に合う。
目的のインターが看板に掲示された瞬間に携帯が鳴った。
左手で携帯を掴み表示を見ると・・・彼女からだ。
・・・シュウジは焦った。
まさかここまで来させといてドタキャン!?
電話の向こうで彼女。
「はじめまして。美穂ですけど…。」
そう彼女と会うのは今日が初めて。
彼女とは2週間前に出会い系サイト「LOCU」で知り合った。
メールのやりとりを何回か重ねてやっと会う約束をこぎつけた。
もしドタキャンだったらやりきれない。
「どうしよう、、あのぉ、約束のお店の前に着いたんですけど、、
定休日でした。ホントにどうしよう。」
ほっとした。
安堵の次にやってきたのは高揚感だった。
彼女は20代後半の女性(のはず)。
その割りに落ち着いた少しハスキーな電話の声に
シュウジの気持ちは高まった。
代わりの店を探すにも2台だと動き辛いので、
近くにあるカラオケ屋の駐車場で
車を1台にまとめようという話になる。
電話を切る頃、ちょうどインターに着いた。
カラオケ屋は約束のお店のすぐ向かいにあるらしい。
高速を出て左に曲がってすぐ着くはずだ。
カラオケ屋の一番奥に車を停めた。
一呼吸置いてから携帯で彼女を呼ぶ。
「はい、美穂です。着きましたね。そっちに行きます。」
こっちの車がわかってるようだ。
入ってきた時に見ていたのか。
キョロキョロしてみたが彼女がどこから来るかよく見えない。
こんなに暗いのによく見えたもんだ。
ガチャッ、不意にドアが少し開いた。
一気に脈拍が上がる。
いよいよだ。
次の瞬間、脈が止まる。
凍りつく。動けない。
冷たい、それでいて暑い何かが背中を這っていった。
「み、、美沙。なんでおまえが…?」
つづく
==
えーっと、もちろん最後のくだりは嘘。
なんかオチ付けたくなったのと、
長くなりそうだったのでそう書いて終わらせてみた。
そこまでの流れは全部本当だし、
この後もまだつづいたのも本当。
シュウジも美穂も美沙も架空の名前。
浮気症の小生が彼女の罠にかかった、
って話とかでは断じて無いよ。笑
凍りついた理由は彼女が写真とは随分違ったから。
ただそれだけ。
いやぁ、ネットでの出会いって怖い。
実は随分前にも一度経験して懲りたんだけどね。
今回は事前に写真を見せ合ってる訳で、
最低限のとこはクリアしてるつもりだったのに。。
メッセージのやりとりの時点で、
ちょっと太ってるようなコメントはあったけどね、
そりゃあんた「ちょっと」どころでは無いよ、それ。
写真には顔だけじゃなくて、少し身体も写ってたけど、
全然そんなんちゃうかったやん!!
別人かと言うとそうでも無くて、
まー本人であることは間違い無いとは思うけど。
確認せーへんかったけど、
おそらくは何年も前の痩せてる頃の写真か何かやね、あれは。。。
証明写真に最近6ヶ月のものとかいう条件がある理由に納得する。
約束までして会ってるので、
一緒にご飯食べに行って、最後は本当に作って来てくれた
ケーキも残さず食べた。エライ!と自分を褒めてみる。
最後は、今後どうするかという話になったので、
できるだけ傷つけないように理由を付け、
ちゃんとさよならしてきましたよ。
そう簡単にうまいこといく訳も無いってことか。
ま、結果はどうあれ1人会えたことだしねぇ。
LOCUは懲りずにもうちょっとやってみるかなぁ。