10月30日(金)
もう少し寝返りをうちたいのだが
やはり右脚不随状態で寝てしまう。
そのせいばかりではないと思うが
大腿筋が痛いなと目が覚める。
6:00
骨延長 1回目
クイッ、カチッ。
右腕をなるべく使わないようにしようと
レンチも左手で回してみる。
8:00
朝食
朝からお魚は嬉しい。
そして。。
今日で、朝ドラ
「おかえりモネ」が終わってしまった。
可愛いらしく美しい清原果耶さんのお顔が
もう見られなくなるのがとても残念。
10:00
PT先生登場。
昨日の大先生達のお話を伝える。
「縦走登山とダンス諦めなさいと言われたんですか⁈」
ーはい。。まぁ、あまり、手術とか無理言うなよ
という意味と捉えましたが。ー
今日もまず右脚ほぐしからしてくださる。
その後、両足松葉階段昇降の練習。
延長が終わって退院させられた後
通院のために、駅の階段でこれをやらないとも限らない。
真剣にやらなくちゃ。。
平地の両足松葉歩行はゆっくりだが
姿勢よくできているとのこと。
ふと思いついて
右腕をなるべく使わないようにする為に
左の片松葉歩行はどうか聞いてみた。
「いいと思いますよ。悪い方の足の反対の手で
杖を持つのが鉄則ですから。」
それで
手すりのある廊下で左手松葉杖、右手を軽く手すりに置いて歩いてみた。
手すりにぎゅっとつかまっていたわけではないが
手すりの切れ目になると途端に怖くて
右腕に乗って左脚を出すことができなくなる。
まだちょっと早いなと思った。
11:00
トイレに行った時
左右の大臀筋を触ってみた。
左は少しは硬かったが、右はぷよぷよだった。
右足を地面に着けない時、左脚一本で立って
脚振りや脚上げをやっていたが
それでは筋力低下を止められなかったのだろう。
もうすぐ入院して一ヶ月にもなるのだし。
さっき片松葉杖で歩く自信がなかった原因の
一つかもしれない。
大臀筋強化のために
ヒップリフトが出来ればいいのだが、
右膝があまり曲げられないので
左膝だけでお尻を持ち上げるような格好になる。
だから
それよりもしばらくは
スクワットの回数を増やしていこうかと思った。
まだ両手はどこかにつかまって行う。40×3回
15:30
病棟医が来て、処置を行うと言う。
局所麻酔を打ったあと
延長で延ばされた皮膚が突っ張るのを防ぐため、
ピンの周辺を中心に数カ所メスで切開した。
ー昨日は失礼なこと申し上げてすみませんでした。ー
(『腕が治らないと、この脚延長の意味がなくなってしまう』と言ったこと。)
それから、この若い病棟医には話す機会がなかった、
ここに来るまでの経緯を話した。
若い病棟医に改めて、この手術への
私の思いや感謝の気持ちを伝えておきたかった。
ー日本で数名しかいない、
脚長を短くする再置換術をやると言ってくださった
大学病院の医師から、こちらの脚延長日本1の大大先生へ、
バトンが渡された思いで、本当に感謝しています。ー
「ここで断られたら、また戻ってきてもいいよ、と言ってくれたの(大学病院の先生)は素敵な先生だね。」
ーはい。だから大大先生がこの脚延長を受けてくださった事を
大学病院に報告に行った時、
二人で手を取り合わんばかりに喜びました。
「この手術やる人はとても少ないからね。
僕も左股関節の再置換は勧めないな。
大大先生は週に一度しか来れなくてごめんね。」
ーいえ、先生がこんなに丁寧フォローしてくださるから、
本当にありがたいです。ー
そんな話をしながら、皮膚切開がザクザクと行われた。
ところが、
先生が去られた後、出血が6時間以上止まらず
貧血を起こして気が遠くなりそうになったり、気分が悪くなったりと
大変なことになった。
創外固定器の周りにオムツを巻いて、
出血が下に滲み出るのを防止したほど。
ようやく夜中になって出血がおさまった。