茨城の先生のコメント 2021.4.5
スポーツをどこまでやっていいかの専門家の合意があり、日本では登山はお勧めしない。ダンスといっても色々あるが社交ダンス的なものならよいが、フラメンコのように踵を打ち鳴らすものはダメ。くり返し強い衝撃を脚に加えることがダメ。(バレエは言及なし。)
人工関節は正常よりは脱臼しやすい。一つは骨頭径の問題。正常だと40何ミリ。人工だと28ミリ。その差は大きい。もう一つは関節の吸着力の問題。正常だと関節の吸着力が働くが、人工股関節だと吸着力はゼロ。ということでどうあがいたって人工股関節の方が正常より脱臼しやすい。筋肉を伸ばしたのが緩むというよりも。だから手術の時の調整によっては脱臼しにくいことを優先して若干脚を長くすることはありうる。しかし
関節包温存という手術法だと、基本的にはあまり脚の長さを長くしなくても、関節の安定性は得られるはず。
脚長に関して言えば
ナビの精度はどこまであるのかということ。それはまだ未解決の問題で、ナビを使って手術すればミリ単位で精度が保障できるわけではない。
術後のレントゲンで脚長差1cmって言われていても、僕が体で測ると1.5~2cm違うでしょ。
脚長差はどうしてもということなら入れ直すしかない。ただ相当大変。やるんだったら早いうちの方がましだけど、時間がたつと固まるから。大腿骨のステムを1こ小さいサイズにして深く沈めれば、脚は短くなる。そういうことをすれば脚の長さを同じに近づけることはできるが、多分今度は脱臼しやすいというリスクが出てくる。
人工関節入れ直すと、次に入れた金具が、かっちりと骨に固定できない可能性があるというのが一つ。
骨盤の金具をはずしてカップをもうちょっと奥にという手もあるが、それはあまりやらない方がいいので、それ以外で解決するとなると、
①ステムを抜いて、同じ製品の一つ小さいサイズのものを入れればさらに奥にはいる。
…後日、インプラントのメーカーを自分で検索し、型番が判明した。
Taperloc Complete Microplastyの51-107090(#9)→ これを#8の51-109080 に変えるということ。 これがどの位奥に入るかによって脚長の縮まる長さが変わる。…
②骨頭ネックといって外れるようになっている。軸にどの位の深さまで入るかによって、脚長は調整できる。+5っていうのが入っているとすればそれをゼロにしたら、5mm位違うということ。
…メーカーカタログによると、
●#9#8共に 【ー3の設定】ネック長36.6mm → 【ー6の設定】ネック長33.6mm
これで3mm脚長が縮まる。
●パーティカルオフセット(オフセット部品の垂直の長さ)【#9】30.8mm→
【#8】 28.8mm 恐らくこれで2mm脚長が縮まる。…
③短くしたら外れやすいということが出てくるかもしれない。-3だったら、多分一番小さいやつだから、ここの部品交換では対応できない。そうすると本体で直すしかないということ。
…カタログを調べたらー3の下がー6だったので、骨頭ネックの取り換えだけで脚長は3mm減る。しかしK病院執刀医はこれを試して、軟部組織の緊張が足りず安定性が確保できないから-3の設定にした、と主張していた。
…とにかく本体部品を全て交換しなくとも、長さの短縮だけなら、部品交換で済むことがはっきりした。…