3月25日木曜日
昨日は、医師との話し合いで疲れたが
遅い夕食後消灯までの間、気分転換に下階フロア散策へ行き、30分歩いた。
これからは朝夜30分以上、外来患者のいない許可された時間帯に下階フロア散策をすることにした。合計で1時間歩くことになる。スロープや階段昇降も加えて。
今日のリハビリでは、
階段の昇降時、左脚の膝もグラグラしてることに気づいた。PTさん曰く、
「人間の身体って、腫れがあるとだんだん下がってくるんです。手術後ちょうど2週間ぐらいして、浮腫が膝におりてきてるのかもしれません。」
昇降中痛む場所も、変わっている。
初めは大腿四頭筋、次に中臀筋、今は傷口下横あたり。
「そこは大腿筋膜張筋。股関節の手術した後、中臀筋がうまく働かない時、代わりに頑張って働いて、硬くなってしまったりします。ずっと膝まで横にさすりながらおろしていくといいです。」
ー中臀筋鍛えるにはどうしたらいいですか?ー
「片足で立って重心はなるべく真ん中にして、手を壁につき、反対の脚を外転させるアレです。」
8ミリインソールでの歩行は、だいぶ慣れてきて、左踏み出す時に左腰上げも意識すればできるようになってきた。肩も揺れなくなった。
しかし、1番プリエ(足先角度全然開いてないけれど)をしてみると、8ミリインソールでは、プリエから元に戻す時に、左膝をかなり後ろに押し付けるようにしないと立っていられない。
ー歩いてる時は、腰の動きとか他で補正できるけど、この1番のポーズで立つ時、やっぱり8mmインソールでも補高足りないです。まして裸足で踊る時もあるから、その時は右足だけインソール入れて靴履くようになるのかしら。ー
「そうですねー。。」PTさんも答えようがない。
リハビリ後、
スタッフステーションに、入院日に巻尺で私の脚長を測っでくれたチーム医の中で1番若い女の先生がいた。
ー先生!入院した日に脚長測ってくれたじゃないですか。もうすぐ退院なのでまた、退院前ということで、同じ人である先生に脚の長さ測って頂きたいのですが。ー
「いいですよ。」
主治医も、男のチーム医T先生も、寝て測る脚長は誤差が出るから、と言って決してやろうとしないが、ノリよく引き受けてくださってありがたい。
ベッドに寝て靴下を脱ぎ、くるぶしがわかりやすいようにした。1番若い女の先生は左を2.3回測り直した。
ーどうですか。ー
「左が長いんですよね?左77cmです。」
ー右は手術前75cmでしたよね、今も同じですか?ー
「そうね。右は75cm。」
ーでは、左が2cm長いということですね。ー
「そう。でも長い方が脱臼しなくていいですよ。ウチの病院で脱臼した人いないから。」
ー手術前に先生測ってくれたけど、手術後は普通は測らないんですよね?それはなぜなんですか?他の手の怪我なんかでも、手術前の動きの角度とか写真に撮って、手術後また測って、手術の効果見たりするのに。ー
「角度はそうね。K先生も、退院後の検診とかで
脚の動きの角度は見たりしますよ。でも、脚長は測らない。脚長測るのは、ここでは代々若手の医師の研修っていうか、風習というか、代々若手がやることになってるの。」
そうか。やはりそうなんだ。
ここでは主治医は術前も術後も脚長を測らない。
手術で関節安定性を重視して脚を引っ張って伸ばすが、それで生じる脚長差には寛容な姿勢が、ここでも証明されている。
脚長差2cm。骨レベルは1cm弱でも、実際に肉皮のついた身体に生じているのは2cmの差なんだ。
これも本当は解剖学的脚長差なのだが、医師らが誤差誤差言って測りたがらない計測方法によるもの。ならば、機能的脚長差(身体のアライメントの崩れによって発生するもの。)ということにしてあげてもいい。とにかくこちらが実感であり、座って膝の位置を比べて見た結果にも近い。
私は、脚長差1cmならば、リハビリでやってる8m mインソール入れての左腰上げ歩きで生活するのも仕方ないかなと、半分思っていた。
しかし、腫れが引いてきた今、同じ人が計測しての脚長差2cmは、裸足になった時これからもずっと味わい続ける左右の違いなんだ。
そうわかると、やはりこれは再手術を考えていくしかない、と心が定まった気がした。