10:30ごろ

リハビリの先生が現れた。しかしインソールはお持ちでなかった。

「チーム医M先生に電話して相談したら、主治医のK先生が月曜日に来て聞いてみてからにしてほしい、とのことだったんです。」

 

じゃあどうするんだ、と思ったら

①ベッドサイドに腰かけて膝から下を上げ下げ、股関節から上げ下げ10回ずつ。

一昨日も同じことをしたが、左脚が少しずつ上げられるようになっている。

 

②立って両足を開いて、右足が浮いてもいいし、左膝が曲がってもいいから、左右に体重をかける練習。左脚に体重かける時は、小指に乗るようにする。

 

③歩行器を使っての歩行。左脚を伸ばして体重をかけて歩く。つまり右足はつま先立ち。





―これは私だからできると思います。ダンスでつま先立ちすることに慣れてるから。でも普通の人は無理でしょう?これ、右足のトレーニングだと思います。(だからインソールが必要だったのに。)

「そうですね。。月曜日私お休みなので、K先生にタンツベアさんからお話してくださいね。

私も書いてはおきますが。とにかく歩くことは大事なので、自主練はしてください。」

(つま先立ちでやるんかい。。。)

 

ここK病院では、一番身近で患者の体の動きを見るPTさんに、患者に合う補助具を試すという少しの独立した権限もないのだなと思った。


私の主治医は講師なので、毎日来ているわけではない。チーム医も、回診にも来ず、電話で意見を求められると主治医に丸投げ。

そうするとやはり、手厚い診療を受けるには常勤の医者を主治医に選ぶべきだったらしい。

K病院の理念の一つである「チーム医療」は看板だけなのかと思ったりもした。

 

自ら選んで手術をお願いしたK病院への信頼が、薄れていくのは悲しいことである。

 

その後、M看護師が「勝手なことして。」などと上から怒られてないかと心配になり、Mさんが病室に来た時、

大丈夫でしたか?と聞いてしまった

「怒られてないですよ。私たちは患者さんの側に立つんですから、大丈夫です。」


その言葉を聞いていたら、いろいろな思いがこみ上げてきて声を上げて泣いてしまった。


Mさんが肩にあててくれた手が温かかった。