点滴で抗生剤と栄養を入れてたが、昼食が食べられるようになったので、抗生剤のみとなった。
午後4:00過ぎ、外来の患者がいなくなったところで、ストレッチャーに乗せられて足のエコーを取りに行った。血栓ができていないかを調べるためだ。
ストレッチャーのフラットな床に寝ていると、どんどん術脚が痛くなって、気分が悪くなるほどだった。もう耐えられないと思った時、膝裏にエコーを当てるために検査技士が左足を台の上にあげた。
するとすーっと痛みがなくなった。フラットに寝ていると筋肉が引っ張られて痛かったのかもしれない。よっぽど引っ張って手術したんだな。。
部屋へ帰ったら熱も37.7度あったし、痛みも強いので、点滴に消炎解熱剤を入れてもらう。
夕方、チーム医の1人であるM先生がいらした。
朝主治医に言われた事と、脚長差がありすぎると自分のやりたいことも出来なくなってしまう事、ここK病院で受けたことを後悔もしてしまうかもしれない。再置換術なども考えざるを得ないのか、などを話した。
M先生は私の訴えを一応聞いて、術中のレントゲンを見てきます。と見に行った。
「術前に5mm左脚が短くて、術後におよそ1cm長くなってます。」
―骨レベルで1cm違うんですね。
「術後の腫れもあるから、今実際の脚長を測ることはできない。」
―脚長差あったら、まっすぐ立てないからダンスもできない。これからどうするんですか。
「インソール入れるか、リハビリして違う長さに慣れて歩けるようにする。」
「立って体重かけるとまた変わるからもう少し様子を見て。」
―せめてリハビリの先生にM先生から「脚の長さ違うから、しっかり見てやってくれ」と伝えてください。
「自分で言ってください。」
―私が言っても権威がないからダメなんです。先生から言ってください。
「わかりました。」(と、プイっといなくなったM先生)
その後看護師長さんが初めましての挨拶に見えたので、師長さんにもこの話をした。
「この病院の人工股関節の手術では、術脚に負担をかけないため、皆さん元の脚より少し長く引っ張っています。」
―他の病院では、左右の脚長差をなくしてそろえるという事を大事にしてますが。
「人間の身体ってうまく調整しちゃうのよ。」
この日の夜はまだ立ても座りもできないから、不安と痛みを抱えながら夜を迎えた。