モラ夫が単身、愛知に出向で行っていた頃、月2回私が愛知まで
通っていた。
週末を挟んで3~4日しか居られないのにモラハラが始まる。
毎日居れるわけじゃないのに・・・
理由はほぼ分からない。
ほんの些細なことで怒り出す。
テレビを観ていてモラ夫に同意しなかったとか、
実家の話をしたとか・・・
覚えていないくらい他愛もないこと。
ただ、私が帰る前の晩は必ず怒る。
怒る理由はなんでも良かったのかも。
私が帰るというのが気に入らない、ただそれだけ。
モラ夫の様子がさっきまでとは違う。
目つきが変わり、軽蔑するように見下す。
口から先に産まれたような男が口数も少なくなり、
作った夕食もあまり食べずにお酒ばかり飲み、
私が話し掛けても
「あ?」
と、片方の口角をあげ鋭い目つきで横目でジロリと見る。
「あ、いえ・・・別に・・・」
まだ、あまりモラハラに慣れていない私は、なぜ急に不機嫌になって
怒り出したのか分からずに、身動きすることも出来なくなり身体はギュッと固まる。
仕事でなんかあったのか?
私が怒らせるようなことを言ったのか?
と頭の中で怒っている理由を探し、グルグルと回っている。
黙ってお酒を飲むモラ夫。
居たたまれなくなって
「ビール足りなくなりそうだから、買ってくるね。」
と言ってマンションを出た。
ハア~~っと思わずため息が出ると同時に、あの空間から逃れた
安堵感が・・・
駐車場から車を出してコンビニでビールを買うが、戻りたくない。
でも、
早く戻らなければもっと怒るモラ夫。
モラ夫の好きなチキンを買いマンションへ戻ると、
最後のビールをグラスに注いだところだった。
「これも買って来たよ。」
とチキンを出すと、私の作った夕飯には手を付けずチキンを頬張る。
それ、嫌味ですか?
私の作った食事は食べたくないんだ。
結局、チキンだけを食べて寝たモラ夫。
怒っている理由がわからず、なんともいえない虚しさに
ベランダに出て街の喧騒を聞きながら夜風に当たる。
「何回目かな、夜のベランダ。結構好きかも夜のベランダも。
あーこんなモヤモヤのまま明日帰るのか・・・1日延ばそうかな。」
モラ夫はそれが狙いだったのかもしれない。