キミがつまずいたら

転んだキミを抱き起こせない
キミ自身の力でしか立ち上がれないから
それでも
滲んだ涙を乾かす風になれるかもしれない

傷ついたキミを癒すことはできない
キミ自身の生きる力でしか治せないから
それでも
傷を洗う湧水にはなれるかもしれない

疲れはてても代わりに歩けはしない
キミにしか歩けないキミだけの道だから
けれども
僕の道から叫べばキミに聞こえるかもしれない

幸せにしたり
夢を叶えたり
導いたりなんてできない

でも
祈り願うことができる
応援もできる

独りになりたい時には人垣になろう
また立ち上がり走り始めるまで
月が見ていた
青い空の高みで
半分だけ顔をのぞかせて

燃える夕陽に目もくれず
こっちをそっと見ていた

誰もいないようでも
いつも誰かが見守っている

たとえ直接見えなくても
お月さまがいなくても
お天道さまがいなくても
心を寄せて
僕はあなたを見ています
舞台にはいろんなものが染み込んでいる

たくさんの芝居
ダンスのステップ
音楽や照明の光

幾千万の喝采と歓声
舞台に立った人々の感性とファンタジー
舞台裏で支えた人々の情熱とイマジネイション

古い舞台には
それだけたくさんのものが染み込んでいるから
どんなパフォーマンスも柔らかく受け留めて
客席に伝えてくれる

角が丸くなった
手垢にまみれた釘穴だらけの舞台は
柔らかく暖かく穏やかで
勢い溢れる新人たちの
ささくれ立って刺々しい情熱さえも
優しく包んでくれる

今宵も誰かが初舞台
そして誰かが舞台を去る

舞台は河
いつも流れる人々を見つめている
大人たちは自分と自分の権力を守るばかり
国家と民族や文化は異なるものなのに
国という張りぼての幻想を人々に見せて
大人たちの利益を守ろうとする

いつかかならずあなたたちの時代が来る
その時に
国とか民族とかでなく
愛する人と大切な家族を持つ同じ人類同士として
大きな視野で生きてほしい

何千年も前からの叶わぬ夢だけど
あなたたちにならできる気がする

戦争のない世界は単なる理想なんかじゃない
歴史の過ちはそんな世界を目標にできなかったこと

人知の高慢さが歪めてしまった自然の変化の前では
国や民族の争いなどしている暇などないかもしれない

みんなが友となって
互いを尊重しあえる時代に
みなさんには生きてほしい