私は出張中、現地で時間が空いても、自分の為に何かを楽しむ、観光をする、

あるいは仕事以外での知り合いと一緒に出かけるという目的で時間を費やす

ことはほぼなく、ここぞとばかりの取りこぼしのあったメール対応や仕事の

片づけをすべく、ホテルで一人過ごすことが大半だ。

 

今回もいつもの如く、こうした形で淡々と案件をこなすのだろうと思いながら

欧州のとある国に降り立った。ただ、今回は旅先での偶然な素敵な出会いに伴い、

とても思い出に残る旅路となった。

 

今回、仕事で招待されたレセプションでご挨拶した女性と、後日不意に街中で
再会した。レセプションではお互いドレスアップしていたため、街中、ほぼ
普段着の状態ですれ違っても全く気が付かなくてもおかしくない状態であったが、
偶然お互い気が付き、立ち話となった。
 
彼女も日本人で、現地人の伴侶がいらっしゃり、元留学生。また仕事もライフ
ワークとして頑張っていらっしゃるところなど、自分自身の立場ととても似通った
バックグラウンドを持たれる方ということも関係し、ものの15分弱のレセプション
での会話にて妙に意気投合していた。
 
ただ、お互いのクライアントが横にいたことで深入りすることなく、さよならを
せざるを得なく、後ろ髪を引かれながらその場を後にしたのだが、嬉しいことに
どうやらこれは私だけではなかったようだった。

 

出張となると、通常朝から晩まで案件が入ることが多い中、珍しくその日の晩、

偶然自分の仕事のキャンセルがあった。正直こういうことはかなり稀なことも

あり、今から考えると偶然が偶然を呼んだのかなと感じるが、早速彼女と

ご家族を夕食にお誘いした。

 

彼女とパートナー、そして彼女たちの天使のようなお嬢さんには、まるで長い

付き合いの友人であったかのように迎えていただき、久々に時間が経つのを

忘れてしまったほど有意義な時間となった。

 

彼女とは「海外生活のあるある」や、仕事・キャリアでの苦悩、語学面の

習得の件、自分のアイデンティティーなど話はつきなかったが、なかでも

驚いたのは彼女とご家族のホスピタリティーであった。

 

自分が客人をもてなすとき、ここまでさりげなく気の利いた対応がはたして

自分にはできるか?と思うほどスマートで、おしつけがましくなく、かつ

温かい心のこもったおもてなし。

 

こちらがご馳走するからとお誘いしたディナーも気がついたころには

支払い済み、また突然のディナー設定の直後にもかかわらず、食後には

ご自宅にまでお招きいただき、美味しいワインをご馳走になったあと、

帰り際には仕事でお土産を買う時間がなかった私を気遣い、色々と素敵な

現地のお土産をもたせてくれた。

 

私はこれまで、自分が海外在住者、それも大きくはないが観光地でもあると

いうことで、あわよくば無料で私の自宅に滞在をしたい、あるいは観光案内を

してほしいというような連絡がそれほど親しくない昔の知人からふとくること

があったり、また自分の仕事の専門性から、どうしても人にいいように使われて

しまうような傾向があったことから、若干自分から人との個人的な付き合い

に対して無意識に深入りをしないようにしていた。

 

よって、いつも気持ち一歩下がって人との対応をしていた自分にとって、

こうした自分のマインドセットからは全く正反対のおもてなしをうけることで

久々に心があたかかくなったものだ。

 

考えてみるとわたしは、他の人とのやり取りの際には、結構自分で先に一線を

引いていることが多いのだと気付かされた。

 

仕事ではどうしてもレセプションなど社交の場に呼ばれることが多いが、そこでの

話などがあまり盛り上がらないのも、おそらくわたしが無意識に予防線を過剰に

引いているのが原因なのかもとふと思った。

 

 

自分の担当クライアントはアジアが多いため、どうしても欧州への出張の回数は

少ないのだが、この素敵なご家族とは、また次の渡航で再会ができるという

楽しみも増え、とてもあたたかい気持ちで旅路を終えることができた。

 

仕事、仕事といつもストイックに何かをするのではなく、ちょっと気をゆるめて

こうした出会い、一期一会を楽しむのも旅の醍醐味にしたいなと思わされた

いつもとは違う出張の機会。

 

すでに日常に戻った今も、豊かな気持ちで過ごせており、今後の旅路についても、

また今後の社交の場でも、もう少し自分からドアを開けてみたいなと思った。

 

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