堺市北区のピアノの先生、ももちゃんです♪


昨日は師匠のレッスンに。


3月末にホップステップコンサートおとな部門に出たので、その講評を見てもらいました。


じっくりと目を通されましたが、ほとんど、無反応?!


「ペダルが濁っていたようなんです…」と私から話をふると、


「ペダルなんてものは、そのホールによって、ピアノによって、いろいろだからなー。」


「耳だなー、やっぱり」

と話はそこまで。


「さあ、次何弾く??」と師匠はあっさりと、レッスンに入っていきます…


師匠は、ご自身はコンクールの審査もされているのに、

あまり、生徒さんにコンクールを推したりすることもなく、

他からの評価なんて、気にすることないよ!というスタンスです。


でも、たしかに本当にその通りで…


ピアノを弾く喜びは、

自分で、自分の思う最良の音を奏でることに他ならないからと、


ブレのない師匠です。



師匠は、小さな子どもさんにピアノを弾かせるとき、足台はあえて使わないそうです。


足で踏ん張らなくても、

ピアノが弾けるような体幹と指をつくりたいからというのが、その理由。


みんなが取り入れてるからって、

それが本当に自分にとって良いかどうかは

考えないと意味がないよ!とのこと。


またピアノの弾き方も、私はかなり慣れましたが、

独特。


親指はコンパスの芯、

まっすぐそこに重さをのせて、

他の指はその芯を中心に円を描くように弾きなさい。


親指がまっすぐ、鍵盤に立つような感じだから、

自然に他の指も関節は全部伸ばして弾かないと、

鍵盤に届かない。


師匠いわく、

「指を丸くして弾きなさい!ってよくゆうけど、

そんなことしたら、体重のらない。

指はむしろ、まっすぐ伸ばして弾くんだよ!」


一般的な常識が、本当に正しいのか、

よく考えてごらん!というのが、師匠のスタンス。


肘はできるだけ下げて、お腹にくっつける。

脇を開けないで!というのが、師匠の教え。


テニスをするとき、脇を閉めてボールを打つと、

うまく体重がボールにのって、飛んでいく。


そんな感じ。


ただ、コンクール課題曲説明会とかで、

エライ先生方が、脇を開いて音に奥ゆきを!とか解説されるので、私は混乱するのです。


だけどそれを師匠に話したら、

「打鍵直後に脇を開いたり閉じたりして、音がどうにかなるか??

見た目、うまく弾いてるふうになるだけだよ。」と

にべもない。


師匠のブレのなさ、奏法の明快さ。


それは、大学を卒業後、来日したあるピアニストのコンサートで、

雷にうたれるくらい、感動した経験があったからだそうで、


その演奏家の名前は

ウィルヘルム シュヌアーさん。


その音があまりに美しくて、

若き日の師匠は、その秘訣を知りたくて、

ドイツまで訪ねていったそうです。


そこで、

「大学で学んだ奏法は、一体なんだったんだ?!」

と思うほどのショックをうけて、


一から奏法を見直して、今のスタイルになったそうです。


その話を伺い、シュヌアーさんの動画を探してみたけれど、なかったので、

(もう亡くなっておられます)


そう話すと

「僕の弾き方が、そうなってるんだから、

見る必要ないじゃない?!」と師匠。



そんなブレのない師匠がいつも私に言うことは、


才能ある人は、なんでもできてしまうから、そこから、進めないけど、


才能がないんだから、自分でいろいろと考えなきゃ!


あきらめたらそれまでだけど、

自分の頭で考えて、良くしていくこと、

それを楽しんでほしいよ!!」



「自分の頭で考えろ!!」「あきらめるな!!」


その師匠の教えは、そのまま、私を通して、

私の教室の生徒さんたちにも伝えたいなぁ。


チャットGPTに負けないためにもね!



話かわりますが、先日はゴッホ アライブ展へ。


原田マハさんの「たゆたえども沈まず」をよんで以来、ゴッホを身近に感じていた私。



そんなゴッホの名画が、クラシックの名曲とコラボして、

大画面で観れるという贅沢!!



この絵にはサティのグノシエンヌが流れてました♪


なんと、この展覧会をおこすにあたり、10年以上の試行錯誤があったそうです。


それだけに、なかなか、見応えありました!!

ところどころ、ゴッホの言葉も展示されていて、

それもなかなか良かった(^^)


「本当に生きたいと思うなら、働き、そして挑戦しなければならない。」などなど。


この言葉が全部載っているプログラムまで、言葉欲しさに購入してしまいました。

画集にもなっていて、とても良いお買い物!


兵庫県立美術館で6月4日まで開催されています。



師匠の言葉もゴッホの言葉も、心に留めておきたい

ものばかり。



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