主婦のちピアノの先生ときどき保育士のもぴてぃーです。


図書館に「乱反射」を返しにいったら、音楽関連オススメ本の棚に見つけましたピンク音符

「シューマンの指」奥泉光著


鍵盤に血のてんてんがついて、なんか不穏な感じ〜

どんなジャンルの本なのか全く先入観なしに読んでみました。

〜果実の冷たい外皮から果汁が滲み出るように、シューマンに固有の夢見る気分や暖かみは、具体的な響きとなって現われ出ざるをえず〜

〜途端に修人の白い顔には、翼を拡げた鳥が舞い降りたように翳が差し、陰惨な孤独の骨相が微笑の仮面の奥から浮き出た印象に、私は肝がすうっと凍える恐怖を覚えて〜

〜冷たさの印象は消えて、沃野に吹く涼風のように、音楽は先へ先へと運ばれていくだろう〜


なんて、美しい文章のオンパレード

こんな文章で、シューマンの楽曲についての分析が、かなり詳細でマニアック

クラシック音楽やシューマンがよくわからない方には、なんじゃこりゃ?!
みたいな難解さもありますが、

私は読んでいて、とても心地良かった

しかもシューマンのピアノ曲、
この本を読んでから聴くと、
さらに味わい深く感じます

途中から、あ!これミステリーなんや!と気づき、最後は大きなどんでん返し‼️

この三連休、遅ればせながら動画配信サービスで「おっさんズラブ」を見て
はまってしまった私ですが
そんな要素もありです!

昔、読み終わってあぜんとしてしまった
東野圭吾「悪意」に少し似てるかな…。

夜読み終わって、ベッドの中で一人、
「ってことは…?!」と
考えれば考えるほど、
ゾワゾワ〜ってなりました。


シューマン。

すごいピアニストになりたい!という
飽くなき願い、そして、
美しく才能のある妻への
愛情と妬みが大きすぎて、

ついには精神を破綻させて
46歳で亡くなるドイツの作曲家。

私も好きですが、
難しくてなかなか弾けない。

クライスレリアーナ

弾けるようになりたいなぁ



堺市北区のピアノ教室