主婦のちピアノの先生ときどき保育士のもぴてぃーです。


お盆休みですね、今日は振替レッスンの生徒さんを一人みて、これから一週間お休みいただきます

といっても、今年の夏はほとんど、
どこに行くでもなく、
本を読んで過ごしましょうと、
図書館で本をたくさんかりてきました本


吉村萬壱さんという作家ご存知ですか?


某新聞の文化欄に
いつも面白いエッセイを連載されている、
南大阪在住の芥川賞作家さんです。

写真で拝見すると、明るく朗らかそうな容貌で、
作家になる前は、教員生活を続けておられたそう。

どんな小説を書かれるのだろう?!
と芥川賞受賞作
「ハリガネムシ」

初エッセイ集
「生きていくうえで、かけがえのないこと」

表紙がモダンな「回遊人」

の3冊を読んでみました




いやはや、想像していた元教師という明るい作者像がぶっとび、
その作品はかなりエゲツない部類に入ります
ピアノの先生や保育士といった世界とは、交わることのない世界…

人に勧めたら、
なんか趣味を疑われそうな作品です

でもこの先どうなるんだろう!?

ページをめくる手がとめられず、
小説は一気に読んでしまいました


内容はグロテスクで、
目もそむけたくなるほどなのに、

なぜか惹きつけられました

他の作品もぜひ読んでみたいなと思います


エッセイの方は、

文章が淡々と真実をついていて、
小説とはまた違った引き込まれ方で、
興味深く読みました

「当たり前に生活していくだけで大したこと」と言いきってくれる、

人へのまなざしが温かいのです

そのエッセイの「働く」という章の中に

「生徒指導に熱心な教師が苦手だった。」という一文があり、ドキっとしました

今日、レッスンに来た中学生の彼女に、
熱心に指導しすぎたかなって、
気になっていたところだったから

こちらが熱心になればなるほど、
やる気を失っていくように見えたから

ちょっと彼女を信じて、
できるようになるのを待てばいいのに

今日はそれができなかったなぁ

反省



とにかく、吉村萬壱さん、面白いです

グロテスクなのが大丈夫な方は、ぜひ


堺市北区のピアノ教室