春風亭一花・権助提灯

 

春風亭一朝・短命、おせつ徳三郎(花見小僧)
          <仲入り>
春風亭一朝・おせつ徳三郎(刀屋)
 
 
二日連続で一朝師匠という、素晴らしい週末!
 
満席のなんば千日亭。
初夏の陽気で、熱気がムンムンだった。
 
まずは一花さんのお得意「権助提灯」。
マクラの女子高生マウンティングネタから快調に。
お客席の心をマクラでガッチリつかむ。
そして、誰も真似手のいない「権助提灯」へ。
 
怖い~~~~!!
相変わらず、おかみさんとお妾さんの攻防が恐ろしい。
 
二挺の三味線に笛という、華やかな「菖蒲浴衣」の出囃子に送られて、
一朝師匠の出になる。
 
期待の中、ネタは「短命」。
もう、これはなんでしょうねぇ、心地よい空間。
寄席で何べんも伺っていたネタだけれど、
こういう特別な会で伺うと、格別だ。
 
このあとは、ネタ出しの「おせつ徳三郎」の前半、「花見小僧」。
以前、短縮版で伺っていたが、この日はロングバージョンでの通しだ。
 
小僧のこまっしゃくれた可愛さ、旦那の浮世離れした主人っぷり、
世慣れた番頭、典型的なお乳母さん、そして恋する二人おせつ徳三郎。
登場人物それぞれが躍動して、楽しい事この上ない。
 
仲入り後、続きの「刀屋」へ。
 
実は、前日の三田落語会で聴いていたので、同じだった(笑)
いや、何べん聴いてもいいのだけれど・・。
 
お嬢さんが婿を取ると聴いて逆上して村松町の刀屋へ飛び込む(暇を出された)手代の徳三郎。
刀屋の主人とのやり取りの中で、
どうやら訳ありと見抜かれて、話を聴こうと言われ、
 
友達のこと、とことわったうえで自分とおせつの恋の成り行きを語って聴かす。
そんな中、おせつが婚礼の席から飛び出て姿をくらました、
と、出入りの者たちが刀屋の主人のところへ飛び込んでくる。
 
入れ違いに飛び出していく徳三郎。
お嬢さんは、きっと深川にいる自分を訪ねてきているはず、
と、深川へ走り出す。
橋の上で人に突き当たるが、それがおせつ。
 
二人はいっそ心中をと心を決めて、飛び込むが、深川は木場だ。
筏に組んだ材木が二人を受け止める。
 
追ってきたおせつの父親も生木を裂いたと後悔するが、
二人は無事だった。
「御材木(お題目)で助かった」というのは、「鰍沢」と同じサゲ。
(鰍沢より、こちらが先)
 
手に汗握るサスペンスの後半。
前半ののんびりとしたムードとは一転して、若い二人の悲恋やいかに・・
といった緊迫感のあるストーリーだが、
一朝師のリズミカルな語りで、気を逸らさない。
落語らしい、地口落ちでストンと落ちるのもいい。
 
満場、満足の拍手でおひらきに。
次回はまた秋。