◆心中天網島
<北新地河庄の段>
中・竹本三輪太夫、鶴澤清志郎
奥・豊竹呂勢太夫、鶴澤清治
<天満紙屋内の段>
口・竹本津國太夫、竹澤團吾
奥・豊竹呂太夫、竹澤團七
<大和屋の段>
切・豊竹咲太夫、鶴澤燕三
<道行名残の橋づくし>
小春・豊竹芳穂太夫
治兵衛・豊竹希太夫
竹本小住太夫、豊竹亘太夫、竹本碩太夫
竹澤宗助、鶴澤清丈'、鶴澤寛太郎、
野澤金吾、鶴澤燕二郎
(人形役割)
紀の国屋下女子・吉田簑太郎
紀の国屋小春・吉田和生
傍輩女郎・桐竹勘次郎
花車・桐竹紋臣
江戸屋太兵衛・吉田文司
五貫屋善六・吉田清五郎
粉屋孫右衛門・吉田玉男
河庄亭主・吉田玉翔
女房おさん・吉田勘彌
倅勘太郎・吉田和馬
丁稚三五郎・吉田玉勢
下女お玉・吉田玉誉
娘お末・吉田和登
おさんの母・桐竹紋秀
舅五左衛門・桐竹勘壽
大和屋伝兵衛・吉田玉彦
夜廻り・吉田玉路
その他大勢
九月文楽、第一部は、近松の心中ものの名作、
「心中天網島」。
歌舞伎でよく演じられる「河庄」、「時雨の炬燵」にあたる紙屋内から始まり、
心中へと向かっていく
「大和屋」、道行まで。
近松の心中ものの中でも、最高傑作といわれているが、
初演の後、長く途絶えていたという。
むしろ、現代の観客の方が、
この手の入り組んだ心理描写は好きなのかもしれない。
一言で言ってしまえば、
小春治兵衛の心中ものに絡むホームドラマ。
治兵衛の周りの人たちが、いい人ばかり。
みんなして、このアホな男の命をなんとか助けようと心を砕く。
妻のおさんにいたっては、
小春を身請けしてこい!と亭主の尻を叩き、
自分が子供たちの乳母か飯炊きになりとなりましょう、というのだ。
もう、天女!
兄や妻の志も虚しく、
この男は、小春と死を選ぶという結末。
もう、現代人は、「なんでやねん!?」
命がけで立てなければならない、
「男の面目」って、何??
と思うことしかできないのだが・・
生きてほしい!!と望むみんなの気持ちが尊い。
しかし、もどかしい!
美しい浄瑠璃で蘇り、
二人の魂は浮かばれたのだろうか。。
実際に心中した二人と、全く同名で創られているという。
九月は、昼夜で心中ものが掛かっている。
