素浄瑠璃  艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)

酒屋の段

 

浄瑠璃・竹本駒之助

三味線・鶴澤津賀花、鶴澤駒清

 

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飯田橋グリーさんには、初めて伺った。

飯田橋というより、神楽坂あたりで、なかなか風情ある地域。

それにしても酷暑の午後開演ということで、さほど早くから並ぶというのは避けた。

 

着いたらすでに開場していて、入口で冷たいお茶を手渡される。

有難い心遣いだ。

 

会場は、女義公演というにはやや驚くような、

凹凸のある木の壁の本格的な小ホールで、音響がすこぶる良好。

洋楽のコンサートなども開かれている素敵な空間だ。

 

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立派な床が設えられ、主役の登場を待つ。

 

駒之助師は、春先に少々体調を崩されたようだが、

この猛暑をものともされず、お元気に登場された。

御召し物にはは夏物の涼し気な肩衣が。

 

この会は、津賀花さんの勉強会ということで、

最後のご挨拶でスピーチをされていたが、やはり駒之助師めあてで、

お客席は早々に満席になっていた。

 

運よくかぶりつきに陣取り、語りに集中する。

 

「今頃は半七つあん・・・」で有名な「酒屋」の段。

一段を駒之助師お一人で語られる。

これこそが、浄瑠璃の醍醐味。

 

心中事件が題材になっているが、

男には妻がいて、親もいる。

のっぴきならぬ事態に翻弄される人々の苦しみが丁寧に描き出されていく。

 

語り終え、頭を下げ床に、惜しみない拍手が注がれる。

約一時間、息をつめて聴き入った感じだ。

聴き終えての感動がまさに半端ない。

これでなくては!と思う。

 

九月の文楽本公演で、この酒屋の段が掛かるが、

三つにぶった切っての公演になる。

三組の床がくるくると回転して現れるわけだが、

一時間強の演目を、どうして細切れにする必要があるのだろうか、と疑問が湧く。

 

それはそれとして、

この会は定期的に開かれるそうなので、また伺いたいと思う。

情報キャッチを頑張らねば!!