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例によって、配役はチラシにて・・・。

 

夜の部。

当月は初世尾上辰之助33回忌追善。

 

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わずか40歳という若さでこの世を去ってしまった辰之助。

 

踊りも上手くて口跡も良く、芝居も上手。

欠点の見当たらない、どれだけいい役者になっていのくか楽しみだった辰之助。

 

彼がいなくなってもうそんなに時が経ったのか。

その後も、思いもかけぬ方々が鬼籍に入ることになる梨園。

過酷な辛い道のりなのだろうなぁ、と改めて思う。

 

まずは吉右衛門の「熊谷陣屋」から。

文句なしの当代の熊谷役者たる吉右衛門、渾身の舞台を堪能。

魁春相模、雀右衛門藤の方、歌六弥陀六と競演も揃って、

大変に見ごたえがあった。

 

二階の桟敷からだったので一階席がよく見えて、

文楽の吉田玉男さんのお姿が目に入った。

もちろん、彼も熊谷を遣うわけで、その反応が気になってしまった(文楽ファンのさが・・)

 

次の一幕は「當年祝春駒」(あたるとしいわいのはるこま)

これはもう、辰之助の遺児松緑の息子である左近の出し物。

細い身体ながら、曽我五郎を精一杯演じる(まだ13歳になったばかり)

米吉(大磯の虎)錦之助(十郎)梅丸(化粧坂少将)と、若く輝く舞台がまぶしい。

 

そして最後には「名月八幡祭」。

はるか昔、今回キャストの玉三郎、仁左衛門とともに、

辰之助が縮屋新助を演じていた。

 

時を経て息子の松緑がその役を演じる。

まず、父親と同世代だった役者たちとの共演ということで、

年代の差が出はしないか・・

という危惧は当然あった。

 

しかし、驚異的な若さを保つ仁左衛門、玉三郎に、

老けた気配は舞台上みじんもないので三角関係に違和感がない。

 

それどころか、円熟の極みの二人は、

美代吉と、腐れ縁のどうしようもないヒモ男の船頭三次の、

水も漏らさぬラブラブっぷりをたっぷりと見せつける。

 

これはもう、新助ダメだわぁ。。。

空気読もうよ、新助!!

 

と思うが、新助さん、どこまでも美代吉の営業トークを信じ込み、

破滅の道へと突き進む。

 

これはねぇ、やっぱり新助がまずいかな~・・・

と思ってしまうのだけれど。

松緑、とても最近良くなってきていて、この役はハマっていた。

 

池田大伍作の新歌舞伎ということで、

美代吉殺しの場はレーザー光線や効果音に雷鳴が鳴り響くのだけれど、

どうもこの手の演出は苦手だ。

 

美代吉の船で通り過ぎる姿が芝居らしい面白さで、観客の心に残るものだろう。

玉仁左の恋人役を出していただけてただただ嬉しい二月歌舞伎だった。