◆団子売
杵造・豊竹希太夫
お臼・竹本小住太夫
豊竹亘太夫、竹本碩太夫
鶴澤清丈、鶴澤寛太郎、野澤錦吾、鶴澤燕二郎
(人形役割)
団子売杵造・吉田簑太郎
団子売お臼・吉田玉誉
◆解説 文楽の魅力
豊竹靖太夫、鶴澤友之助、吉田玉翔
<休憩>
◆菅原伝授手習鑑
寺入りの段
豊竹咲寿太夫・鶴澤友之助
寺子屋の段
前
豊竹呂勢太夫・鶴澤燕三
後
豊竹芳穂太夫・鶴澤清志郎
社会人のための鑑賞教室へ。
文楽にしては遅めの七時開演だったので、社会人にも好都合。比較的若い方たちも多かった。
団子売で、お人形の動きと、床を見せておいて、
解説に入る。
さすがに地方公演を含めて、
回数をこなしている技芸員のみなさん。
段取りもよく、淀みない説明も板についている。
かなり特殊な芸能である文楽。
こういった解説を聴いてから入るのは分かり易いだろうなぁ、と改めて思う。
解説を聴いてから、いよいよ寺子屋鑑賞ということに。
床の交代の度にクルッと回って、
新たな太夫三味線のコンビが現れるのには、
きっと初めての方は驚くだろう。本当に素晴らしい演出だ。
呂勢・燕三ご両人の前は、素晴らしいの一言。
一音ずつ、明瞭な意思を持って語られる呂勢太夫。
燕三さんの三味線がこれを受けたりリードしたりと、自在に多彩な響きを聴かせる。
酔いしれた前。
これ、代わらなくていいのでは?
全部お願いします!
と、思ったのだが・・
後を語る芳穂太夫も良かった。
ストーリーは緊迫した悲劇が、張り詰めた緊張感を解く後半。
幼い命を散らさねばならなかった、
少年小太郎への一座した人全てが抱く哀惜のシーン。いろは送りだ。
この場面があるからこそ、この寺子屋という演目が、これほどまでに愛されるようになったのだと思う。理不尽さへの憤り。
あくまでも、人形浄瑠璃は庶民の目線での芸能だ。
鑑賞教室で、少しでも多くの文楽ファンが増えることを願ってやまない。
たった総勢八十名ほどのメンバーで、
この伝統芸能を支えているわけだが、将来は決して明るくはない。
このまま次の世代にバトンが渡せるよう、
なんとか良い方向に進んでほしいのだが・・。
今年の文楽はこれで見納め。
来年は、二月東京公演。
そして、大阪文楽劇場では四月からの三公演で、
仮名手本忠臣蔵の通しをやる。
そこで、新たに役をもらえる人が出て、
少しずつ伝承は続いていくのだろう。また、楽しみに見ていきたい。
