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春風亭一猿・寿限無

柳家小満ん・雁風呂

柳家小はん・青菜

  <仲入り>

柳家小満ん・お若伊之助

 

 

小満ん師匠の「雁風呂」は、五回目くらいだけれど、

聴くたびに新たな味わいや発見があって、何度聴いても楽しく嬉しい。

 

「つばめる」という、江戸言葉の用語解説から、丁寧に語っていく。

そこがサゲに繋がるわけで、有難い配慮だ。

 

死んでしまった雁が咥えてきた柴を焚いたという雁風呂の言い伝えと、

闕所になった淀屋の五代目・・。

双方末路哀れという話で、さすが黄門さまは、

「お話の聴き賃」として、柳沢の借財八千両を保証する。

 

こんな話が伝わったのは、みんな淀屋闕所がオカシイと感じてきた、

という気持ちがあったからかもしれない。

庶民の気持ちに応えるスーパーヒーロー黄門様。

水戸黄門は、現代でも人気の時代劇だ。

 

小満ん師の、語りで好きなところは、

掛川の茶店で疲れを休めている黄門一行が、土佐光起の屏風を目にするシーンだ。

近くの肥溜めから漂う臭気を払うため、

お供の方が屏風を立て廻し、持ち合わせの香を焚く。

 

あたりは広々と広がる田畑。

掛川なら、富士のお山も望めようというところか。

そんな景色が思い浮かんでくる。広重かなぁ、それとも北斎か。

結構な一席でした。

 

小はん師は、小満ん師とはお年も近く、よく似ていると言われるそうだ。

今年初の「青菜」

この日は雨上がりの蒸し暑い夜で、ピッタリのチョイス。

 

師匠独自のクスグリ?と思えるのが、

渋団扇じゃなくて、魚を焼いてた網で煽ぐ・・という植木屋のしぐさ。

なんで、網なの~?と不思議だったが、可笑しい。

 

仲入り後、ネタ出しの「お若伊之助」。

この噺は、狸の子を産んでしまったところまでだと思っていたが、

因果噺はまだまだ続いて、

その子供たちと、お若伊之助のむごたらしい最期まで、

ざっと語られた。

 

わぁ、そんな噺だったのか、と改めて知った。

今夜も、素敵な夜会でした。