春風亭一花・やかん
柳家小満ん・うどん屋
三笑亭茶楽・芝浜
<仲入り>
柳家小満ん・雪とん
前座の口演はお題のほか、というけれど、
この日は、二つ目目前の一花ちゃん!
おおいに楽しませていただき、きちんと「お代の内」の内容だった。
単なる「前座の意気込み」にあらず。さすがだ。
最後の目白赤鳥庵での目白夜会にて、一花ちゃんは「やかん」を掛けている。
あれから3年ちょっと。
更なる精進を重ねた「やかん」と出会えた。
来月の昇進が待ちどおしい。
小満ん師「うどん屋」。
しみじみと冷え込む江戸の夜。屋台を担いでの商い。
つくづく、うどんやさんが気の毒になる。
三笑亭茶楽師匠は、お初の御目文字。
小満ん師から、同い年と紹介されたが、お声の様子も若々しく感じる。
口跡がさっぱりと江戸前で、
何よりだらけない、すっきりとした語りで、「芝浜」を軽く、トントンと聴かせる。
これなら、ゲストとして申し分のないお仕事。
仲入り後、トリネタは「雪とん」。
扇辰師でよく聴くネタだが、元ネタの小満ん師の方は、初めて伺った。
だいたいが同じ流れなのは当たり前だが、
小満ん師のほうが、全体にあっさりめ。淡彩に描いた絵草紙のような一席。
師匠の噺には、蘊蓄たっぷりのマクラがつくのもお楽しみだが、
「直侍」を初めて見たとき、守田勘弥(玉三郎の養父)が演じていたという。
(勘弥は、たしか「お祭佐七」もやっているはずだ)
さすがに、小満ん師と私では、見てきた芝居もひと時代、二時代、違うなぁ・・。
この日の三席は、季節ネタが続くが、立春過ぎだからそろそろ春の噺でもよかったかな?
しかし、三席とも素晴らしく、至福の一だったのは、「小満ん夜会」のお定まりの感想だ。