春風亭一花・たらちね
柳家小満ん・万金丹
春風亭一之輔・普段の袴
<仲入り>
柳家小満ん・百川
会場が社会教育会館に移って、初めて伺う。
今までは、目白赤鳥庵、赤坂会館・・と、お座敷が会場だったが、これからはホールになったわけだ。
高座返しと開口一番を女性の前座さんが勤めるというのがこの会の習わしで、
以前はなな子さんだったが、二つ目になられてご卒業。そのあとは一花ちゃんだ。
ゲストの兄弟子、一之輔師がうまいこと言ってた。
「よそのお宅に伺ってみたら、そこに妹がいて、馴染んでるみたいな・・・」
そうです、一花ちゃんはこの会では、師匠より「先輩」です^^
「たらちね」は、うまいこと縮めながら、「酔ってくだんのごとし」まで。
ほんわかとした、いいムードが漂う、何度聴いてもいい心持ちになってくる一席だ。
小満ん師の一席目は「万金丹」。
八方破れの旅人二人組。なんで旅をしているのか・・。おおかた夜逃げのあげくなんだろう、という想像をしたくなるような、食詰め者。
一夜の宿を乞う山寺の和尚はあくまで人がいい。
ずるずると居着いた二人は、和尚の勧めに従って、そのまま坊主になる・・とはいっても、あわよくば和尚を殺して寺を乗っ取ろう、などと不穏な考えを巡らしている・・ところへ、和尚が留守にするから、と二人に後を頼んで出ていくが村人が葬式を持ち込んで騒動が持ち上がる。
いかにもぞろっぺいな二人組。物堅い村人との対比が可笑しい。
そして、あくまで真っ暗な、山奥の寺の夜の闇。そんなうそ寒いような背景がほの見えるような心地がする。
一之輔師は、「普段の袴」。
もれなく朝ドラ「ひよっこ」ネタが入るのは、このところお約束?
今回は、なんと真似をして道具屋に乗り込む男の頭のねじがゆるんでいる・・ということの説明で、
頭をカパっと開けると、そこのねじがちゃんと付いていなかったり・・
「ひよっこ」の向島電機ですよ!みね子たちが一生懸命作っていた、あれ。間違って付けちゃった!みたいな。
あ、もう向島電気じゃなくて、すずふり亭になっちゃったけど・・
と、朝ドラ進行状況まで詳しい!
この男、とにかく袴を焼く気満々なのだ。
「焼いてやろう」と大家の家に借りに行き、道具屋へ・・・。
さすが、大爆笑だった。
小満ん師で「百川」は初めて。
聴き慣れたのとは、ちょっと違う入り方で、ドキドキ・・^^
河岸の若い者たちと、常磐津の師匠との間には、日ごろいろいろと世話になっていた、ということがあったという描写が丁寧だ。
さては、「経師屋連」か。
三味線弾いて唄ってもらったら、
お膳を出して、ここの名物の慈姑のきんとんを二人前、折にして「おっかさんにお土産」と、祝儀を載せて出せば、日ごろの義理が果たせるじゃないか。
江戸っ子の気前やら、人間関係が鮮やかに描き出されて、面白い。かめ文字師匠、おっかさんと二人暮らしなのね。
小満ん師ならではの蘊蓄が細かい描写の中にも散りばめられて、この会の楽しみの一つだ。
次回は、伺えないのだが、10月23日の次々回のチケットを取った。