通し狂言

伊賀越道中双六

 

序幕 相州鎌倉 和田行家屋敷の場

二幕目 相州鎌倉 円覚寺方丈の場

      同     門外の場

三幕目 三州藤川 新関の場

      同     裏手竹藪の場

四幕目 三州岡崎 山田幸兵衛住家の場

大詰   伊賀上野 仇討ちの場 

 

唐木政右衛門    中村吉右衛門

山田幸兵衛      中村歌六

佐々木丹右衛門

奴助平         中村又右衛門

和田志津馬      尾上菊之助

幸兵衛娘お袖    中村米吉

和田行家       嵐橘三郎

沢井股五郎      中村錦之助

政右衛門女房お谷 中村雀右衛門

幸兵衛女房おつや 中村東蔵   

その他大勢

    

 

2014年12月が、前回の公演。

その時のブログです。

http://ameblo.jp/mop33/entry-11967690983.html

 

主だった役は、ほぼ前回通り。

大きく変わったのは、二幕目。

前回は、大和郡山城内が描かれ、主人公唐木政右衛門はここで登場した。

 

ところが、今回は、鎌倉円覚寺で、名刀正宗と殺人犯沢井股五郎との交換が行われ、

帰途、縄付きの股五郎は奪還され、その責任を取って、佐々木丹右衛門が切腹。

丹右衛門の遺言によって、その場から志津馬は仇討ちに旅立つ・・

という流れ。

 

従って、政右衛門は、岡崎の新関の後半からの登場で、すでに開演して2時間経過したころだ。

吉右衛門の体調が万全ではないのは感じられて、幸兵衛屋敷の座敷に座る際には、黒衣がお尻に小さい椅子を当てがっていた。立ち上がるとき、膝をかばう様子も見られ、長い出番を嫌ったのかもしれない。

剣の達人ということで、立ち廻りが見どころだが、やはり、控えめな印象。

 

どうしても、幸兵衛屋敷の「莨切り」の場のみが見せ場に。

しかし、どうも私はこの場面が苦手だ。とくに、赤ん坊がノドを突かれて、さらに土間に投げ飛ばされる・・という、背筋も凍るシーンが。。。@@

 

文楽の人形だと、まだ大丈夫なのだけれど、生身の人間にそれをやられると、仇討ちのため、という大義があっても、もう感覚的に受け付けられない。

 

ああ、やっぱり、苦手だぁ・・・と確認することになってしまった。

 

中で、歌六の幸兵衛は素晴らしかった。播磨屋に一歩も引けをとらない。

米吉のお袖の可憐な演技に、さらに色気が加わり、前回以上に良かった。このお袖、なんか野崎村のお光のような幕切れだ・・。

 

しかし、仇討ちの大義の前に、人非人の振る舞いをするのは政右衛門のみならず、

志津馬も色仕掛けでお袖に取り入る。心を奪われた娘も悲劇の運命を受け入れる。

 

泣くことしかできぬ、赤子の母のお谷も哀れだ。

雀右衛門さん、このあと、歌舞伎座夜の部で揚巻!少しはスカッとするかしら?お疲れもあるでしょうけど。

 

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劇場前は、春到来!

可憐な早咲きの桜が咲いていた。