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お話

「狂言愛好家の一人として」
壬生寺副住職・松浦俊昭師
 
◆福部の神
神・茂山あきら
茂山宗彦・茂山逸平・茂山千五郎・茂山茂
島田洋海・井口竜也・松本薫・丸石やすし
 
大鼓・谷口正壽
小鼓・曽和鼓堂
太鼓・前川光長
笛・森田保美
後見・鈴木実、増田浩紀
 
 
◆舞囃子
船弁慶
金剛龍謹
 
大鼓・谷口正壽
小鼓・曽和鼓堂
太鼓・前川光長
笛・森田保美
地謡・惣明貞助、宇高徳成
豊嶋幸洋、種田道一、廣田幸稔
 
<休憩>
 
◆小舞
暁の明星・茂山竜正
府中・茂山蓮
幼けしたるもの・茂山慶和
柳の下・茂山鳳仁
七つに成子・茂山虎真
 
地謡・茂山逸平、茂山宗彦
茂山茂、山下守之
 
◆狸腹鼓
狸・茂山千三郎
喜惣太・茂山童司
 
大鼓・谷口正壽
小鼓・曽和鼓堂
太鼓・前川光長
笛・森田保美
後見・茂山千五郎、松本薫
 
 
◆木六駄
 
太郎冠者・茂山七五三
茶屋・茂山千作
伯父・網谷正美
主人・茂山茂
 
後見(付祝言)
茂山宗彦、茂山逸平
 
 
 
五十年前の、昭和42年の4月25日に、第一回の茂山狂言会が開催され、
今回は、50年を記念して、全く同じ番組を組んで来た。
 
第一回目のお話は、なんと、湯川秀樹氏。
今回の、壬生寺の副住職が、随分小物になった、と卑下されること・・^^;
 
今日まで、壬生寺で、壬生狂言が開催されていたという。
あちらは、プロの演者はなく、檀家が代々演じてきているという。
 
戦後しばらくは、演者がいなくて、存続が危ぶまれる事態になったが、茂山家が手を差し伸べて、何かと力になったのだそうだ。
壬生狂言と、ノーマルの狂言。遠くにありそうだが、同じ「京都の狂言」ということか。
 
「福部の神」は、初見。「福の神」とはまた違って、参詣人八人による、地謡が壮観。謡といっても、神様へのお詣りなので、声明のような、そういった宗教的な香りがある。
八人が揃って同じパートを歌う、というのは、一種ブルガリアンボイスのような、土の香りのする、腹の底に響く快感がある。
 
「船弁慶」、今回は、舞囃子だったので、
金剛龍謹さんの、ソロ。小気味よい舞と地謡、鳴り物のコラボ。
「その時義経少しも騒がず・・」だけは、毎回聞き取れるコトバ。
 
休憩後、茂山家の次代を担う、チビッコ達の可愛い小舞。
しかし、千五郎家の双子、竜正・虎真君は、大きくなったわ!背がシュッと伸びてて、お父様とは、似ても似つかぬ体型!(失礼・・^^;)
 
あどけないのは、茂さんちの蓮ちゃんくらいで、あとは、もう見事に少年になってた!^^;
数年後、彼らが大人の狂言師として参加してくるのも、楽しみだ。
(千三郎さんの坊ちゃんは、まだ初舞台は、先になるのかな?)
 
「狸の腹鼓」は、久しぶりに拝見。
千三郎さん、このところとても素晴らしい。五十歳を過ぎて、いい味が出てきた。
兄二人とはまた違った魅力をお持ちだ。
この役は、狸の着ぐるみを付けた上で、尼の装束に、尼のお面。動きも大きく、さぞや消耗するだろうと思う。
 
尼に化けた狸が弓矢で武装した喜惣太と出会い、ビビりまくる演技が秀逸。
よく見ると、手も足も、狸の毛皮!黄昏時だから、分からない、という設定なのだろう。
茂山家の、家の芸。次に演じるのは、誰になるのかな?
 
「木六駄」は、七五三さんの、太郎冠者と、千作さんの茶屋の亭主の掛け合いが、
楽しい。
熟練の兄弟の描く雪見の酒盛りに、心もフンワリと溶けてくる。
それを見守る、後見の宗彦、逸平兄弟。いつか、あなた方の木六駄も、見たいなぁ。
 
無事、終演。
本日は日帰り・・ということで、京都駅ホームで生ビールもゲットして、
新幹線に乗り込んだ。
 
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