浪曲・京山幸枝若「大石と垣見の出会い」
曲師・一風亭初月
ギター・京山幸光
講談・神田陽子「南部坂雪の別れ」
柳亭市馬「淀五郎」
<仲入り>
座敷唄・京都上七軒芸妓連中
囃子・藤舎清之連中
曲芸・鏡味仙三郎社中
桂米團治「七段目」
テーマは「忠臣蔵」で、芸術祭寄席という、なんとも物々しいネーミング。
はっきりいって、野暮。。。@@
内容は、東京で珍しいラインナップ。
ことに国立劇場では、歌舞伎と文楽で忠臣蔵の通しが掛かる、この秋冬だ。
ということで、演芸でも「忠臣蔵」を、ということなのでしょう。
幸枝若師匠の浪曲は初めて。
曲師の先生は舞台上手だが、ギター(エレキ)は、陰で、見えないところで。
不思議な雰囲気だったが、義太夫~さまざまな浄瑠璃・および俗曲~浪曲~歌謡曲へと日本歌謡史の流れが感じられる「浪曲」だ。
なかなか接する機会がないけれど、日本人の魂をゆさぶるものがあるなぁ。
ストーリーは、義士銘々伝から「大石東下り」。
神田陽子先生は、「南部坂雪の別れ」。瑤泉院と大石の別れ。真山青果の「元禄忠臣蔵」でおなじみ。
講談では、連判状の読み上げで、全ての志士の名をつらつらと読み上げていくところが眼目のようだ。
市馬師の「淀五郎」は、初めてだと思うが、全体に一朝師と似た印象。
口跡のいい方だから、す~っと噺に入り込める。
仲入り後、上七軒の芸妓連がずらりと勢ぞろい。
唄と三味線で、「仮名手本忠臣蔵十二段返し」。座敷唄というものなんだそうだ。
お座敷で、忠臣蔵大序から討ち入り、引き揚げまで全部やっちゃう、という楽しいお遊び。
もちろん、みんな周知の「忠臣蔵」という大前提で成り立つ芸だ。
若い芸妓の皆さん方も、研鑽を積まれて素晴らしい。
仙三郎社中は、舞台を整える間に、幕外に仙志郎さんと仙成さんとで、伝統のコントともいうべき、「餅つき」の芸をご披露。
こんな面白い、ショートコントのようなものも、太神楽の芸の一つなんだ!と改めて。
米團治師、「待ってました」と、綺麗どころから声も掛かり、たっぷりと、張り切って^^。
これだけ動いて、汗だくな「七段目」を観るのも珍しい。
しかし、ますます米朝師匠に似てきているなぁ。
珍しい顔合わせでたっぷりと、楽しめる「芸術祭寄席」だった。