(夜の部)

古今亭志ん吉・寿限無

奇術・アサダ二世

林家正雀・鼓ヶ滝

漫才・ホームラン

入船亭扇辰・紋三郎稲荷

鈴々舎馬風・漫談

紙切り・林家二楽

三遊亭金馬・禁酒番屋

<仲入り>

襲名披露口上

太神楽曲芸・鏡味仙三郎社中

柳家権太楼・代書屋

柳家喬太郎・シウマイ弁当

粋曲・柳家小菊

橘家文左衛門改め橘家文蔵・笠碁

 

 

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50日間の襲名披露興行、大初日に伺った。

奇しくも、茂山家の披露目と続くことに・・。能楽と落語、まるで違う芸能なのに、「大初日」の緊張感には、被るものがあった。

 

緊張!

高座だけじゃなくて、客席に、それが走る!

それを反映して高座にも緊張感!

お互いに増幅する、の図・・・。

 

そんな中、開口一番は前座が出なくて、二つ目の志ん吉さん。

文蔵師との心温まる(笑)エピソードから、自身の高座のハードルを上げつつ、それを絡めて下りる、というちょっと目を見張る鮮やかさ。

言い立ての中に、お祖父さんまで出てきて(しかも、「寿限無、と呼ぶ!」)さすが、前座の「寿限無」とは、全く別物。

こういうおめでたい字面の噺をもってくるなんざぁ、物が分かってる、と真打昇進が早まるか!?(どこぞの師匠のよく使うマクラ)

 

正雀師、扇辰師と、とくに入れ事もなく進む。初日だから・・でしょうねぇ。

 

馬風師は、真打の披露目の時と全く同じ、いつもの漫談。

 

二楽師、お題が「野菜スープ」。ここで、ちょっと途切れる緊張感。

「激ヤセ」の二楽師。悪い病?という疑惑もあったそうだが、なんと「野菜スープダイエット」のおかげなんだそうだ。

そんなダイエットがあるのか?と初耳。

なんでも、一番痩せたときは毎日一キロずつ、というから恐ろしい。

(そんな痩せ方では、リバウンドするなぁ・・。また元の二楽師に戻る日も遠くない予感)

 

金馬師匠。大御所の師匠方が、漫談でお茶を濁すことが多い、披露目興行だが、金馬師匠は、いつもちゃんと落語されてる!そして笑わせてくれる。これは素晴らしい事だ。

金馬師匠といえば、昔々のTVスター。毎日のようにTVに出ていた時期もある多才な方だ。

そういう思い出噺だけでスッと下りることだって可能なのに、あえて噺にこだわる姿がいいな~、。

 

仲入り後、披露目口上。

下手から、扇辰(司会)、喬太郎、正雀、文蔵、権太楼、金馬、馬風

大初日ということもあるでしょう、思ったより真面目に、普通に、口上。(まぜっかえしたのは喬太郎師くらい)

 

権太楼師、いつもの「代書屋」で、いつも通りの大爆笑。

 

喬太郎師、思いっきり地方ネタの横浜駅の乗り入れ鉄道事情から、崎陽軒のシウマイ弁当へ。さらなる爆笑で、トリが近づく・・(客席、笑ったあとで、再び緊張へ戻る・・の繰り返し)

 

いい具合にほぐしてくれる小菊師匠。

 

さぁ、いよいよトリの出番!楽屋から大きな拍手と共に送り出される。

晴れがましさ、嬉しさ、感謝、そんな思いの籠った笑顔に見えた。

 

声が掛かる。

「待ってました!」 これはいい。

「日本一!」

 

「客席に嘘つきがいますね!」

この一言で、高座と客席、共にほぐれて、いい感じに。

さすが!

 

あとは、すっと入っていく、お得意ネタ。

悪かろうはずがない。

噺に浸って、無事サゲへ。ホッと声にならない安堵のため息の客席。

 

大初日終了。

まだまだ先が長い。どうぞお体お気をつけて、無事大千秋楽まで!

 

そして、三代目文蔵師が、ますますいい噺家さんになってくれますように!!

おめでとうございます。

末廣、池袋にも行きます!