柳家ろべえ ・ 青菜
柳家三三・連続口演嶋鵆沖白浪五
<仲入り>
柳家三三・連続口演嶋鵆沖白浪六


連続公演、三回目。

前方は、来春真打昇進が控えている、ろべえさん。
あれ?ろべえさんって、こんなに喜多八師匠そっくりの話しかただった?と、改めて驚く。出の姿までも、なんとなく脱力系。

新真打になるんだから、もう少し元気あったほうがいいと思うけど・・と、余計なことを感じてしまう。
理系の「青菜」。

さて、「嶋鵆」のほうは、このところご無沙汰だった、ヒロインおとらの再登場!待ってました!

この、おとらが大坂屋花鳥になって転落を重ねて行くくだりは、三三師以外の方も掛けている。
しかし、繋がりで考えると、やっぱりここまで来て、そして・・という連続口演は、分かりやすい。

芸者になって、借金を返そうとしてきたおとらだったが、母を病で失う。その時の薬代も嵩んで、借金は膨らむばかり。
一人になって、ヤケになったか、自ら吉原の中店、大坂屋に身を沈め、花鳥と名乗ってすぐに全盛となる。

その客になったのが、旗本梅津で、この男は佐原の喜三郎と瓜二つ。一目見るなりぞっこんの花鳥。梅津も絆されて、繁く通うようになり、お定まりの零落。

暮れにきて、一文無し。伯父に無心に出かけるも、追い返され、トボトボ向かった吉原への道すがら、田舎のお大尽と幇間の会話が耳に入り、

200両ある、というその懐目当てに殺害。
盗み金を持って大坂屋花鳥のもとへ。

ところが、すぐ後に下っぴきが現れ、梅津の顔を知っていたことから手がまわる。
岡っ引に呼び出され、協力を要請されるおとら。

従うとみせて、そこは愛しい男。彼を逃すために、大坂屋に火をつける。
梅津は逃げ、おとらは捕まって女牢へ。

おてつ、おくまという、婆あの牢名主に気に入られたおとらは、拷問にも耐え抜き、いっかな白状しないので、手を焼いたお役人から、ついに死罪ではなく、三宅島おくりにされる。

婆あ達から牢名主を譲られていたおとらは、牢内で、酒宴を開くが、そこで、はからずも梅津の行方が分かり、牢の新入りのお嬢おかねというのと、二人夫婦同然に暮らしていた、と知って、むらむらと怒りの焔を燃やし、夜中におくま、おてつ婆あに手伝わせ、これをこっそり殺してしまう。

そして、次は、おとらも三宅島へ・・というところで次回へ。


どこか純情で、まだ、娘気が抜けてなかったおとらだったが、
吉原に転落してからの性根の変わりようが凄まじい。まさに、地獄を見た人生。

牢内では、ついに人殺しまでする、という、本物の悪婆誕生だ。

三三師は、おてつおくまコンビのところなど、コミカルな部分を挟みつつ、紅蓮の炎を背にすっくと立つ花魁花鳥の物凄くも美しい描写や、捕物にサスペンスなど、飽きさせず聴かせる。

毎回、忘れていたけれど、今回の所は印象的で、憶えていた。
次回は三宅島流人編かな?
また、楽しみだ。