金原亭駒松   から抜け
五街道雲助   二階の間男
           風呂敷
          つづら
          仲入り
五街道雲助   お富与三郎~玄治店~


「二階の間男」というのは初めて聴いた。今はもう、やる方がないんだそうだ。「紙入れ」と同工異曲とのことだったが、
現在ご亭主が一階にいて、二階で逢引きしようなんていうのは、ふてぶてしいというか、凄まじい。主導権は男の方で、おかみさんは流されていくタイプ。
紙入れの「新さん」は、もっと初々しくて、可愛げがある。ふてぶてしいのがおかみさん、と逆転。

「風呂敷」は、最近よく聴くネタ。(そういえば、このところあまり聴かないのが「紙入れ」)
このネタを「間男」に「分類」とは、やはり、雨戸の内側では、訳ありだったのか!?
雲助師だと、風呂敷を持って駆けつける、兄貴分の男夫婦のやり取りが可笑しい。誰もが入れる部分だけど、やっぱり、味わいが違う。

「つづら」は寄席でも掛けるし、比較的なじみがあるが、雲助師以外では聴いたことがないネタだ。
博打にはまって、借金で首が回らない亭主を持った女が、やむにやまれず取った手段とは!一幕物の芝居を見るような心持になって、引き込まれていく。
やはり、寄席よりも、独演会では時間にゆとりがあって、丁寧に描かれていくから、登場人物の気持ちが身に染みる。
しかし、女房に死なれたはずの、質屋の旦那だが、家に帰ると「おかみさん」がチラリと登場するのが、謎。うーーん。。。

仲入り後のネタは何だろう・・と思っていたところ、ネタの発表。「お富与三郎」の声に拍手が・・。
もうすでに3席やっていて、さらに、このネタ、と感嘆。雲助師、充実してるなぁ。若手よりも頑張ってる?^^;

古典芸能の中の間男といえば、これ。総身に34か所の傷を負わされるわけで、長脇差の間男ともなると、命懸け。七両二分ではとても収まらない。
木更津でのゆくたてをざっと説明しておいで、「玄治店」に入る。(歌舞伎では「源氏店」)
歌舞伎とは違って、「リアリズムの落語」描くところの切られ与三は、二目と見られぬほどの傷を負った「化け物」のような姿だ。
蝙蝠安のほかに、目玉の富という破落戸も一緒にお富の家に入っていくが、このとき与三郎とは初対面。強請にかかる二人のあとから入って、本当にお富かどうか、見極めようという。
そのため、与三郎は、あくまで大店の若旦那の口のききようだが、ここで、芝居がかり。

「しがねぇ恋の情けが仇・・」と、名高いセリフにかかる。まったくつながりがなく、唐突だが、そういうもん、としか言いようがない(汗)
鎌倉のやっしちごうも食い詰めてない、押し借り強請も未経験の若旦那なんだけど・・

お得意の一席で終演。なんとも豪華な四席を堪能。