柳家三三
 看板のピン
 三枚起請
 (仲入り)
 らくだ


横浜のお客様に、隔月で聴いてもらおう、という、開口一番も出ない、全くの独演会。
主催者側からのネタ出し二席と、もう一席。「三枚起請」と「らくだ」がネタだしだった。

「看板のピン」と「三枚起請」で、ひたすらお一人で、場の空気を盛り上げていく、という作業を経ての「らくだ」。

この日は、「らくだ」に尽きる。
昨年の月例三三一月公演以来。その時は、剃刀借りに行くところまでで切ったから、まさか「火屋」まではやらないだろう、と思っていたところ、やったから、驚いた。
満を持しての「らくだ」完結。

初めから丁寧に緻密に構築していった感じだが、またも携帯が客席でかなりの時間、鳴り響く。
お気の毒、としか言いようがない。まだ前半で、よかったか。。?
(にぎわい座、かなりの確率で鳴るなぁ。。。)

以前、三三師は、携帯が鳴った瞬間から終わってしまう。あとは、おまけみたいなもん、と自身の集中力が完全に途切れる、と言っていたのだが、

この日は違った。再構築して、集中力を切らすことなくサゲまで持って行った。
携帯鳴るのに慣れた、というべきか、あるいは動じないメンタリティーを身に着けたからか?

らくだの兄貴分の凄さは今まで聴いた中で一番のこわもてぶり!講談ネタの悪党の怖さに近い感じ。酒のやり取りにも不自然さがなくなって、いいテンポ♪

場内、このブラックユーモアを楽しむ雰囲気に満ちてきて、後半突入。
酔っ払い三人の取り違え事件。(あ、被害者の願人坊主を入れれば、四人の酔っ払いだ!)

大笑いと満足のうちに打ち出す。
小三治師が透けて見えた、という方がいたが、私は残念ながら小三治師の「らくだ」を聴いてない。

これは、これから他でも掛けそう。寄席だとちょっと時間が足りないけれど、落語会ではトリネタになりそうだ。
また楽しみなネタが増えた。