柳家小かじ    二人旅(冒頭・5分!)
柳亭市楽     四段目
柳家小満ん    長屋の花見
柳家さん喬    甲府ぃ
     仲入り
春風亭一朝    包丁



この会はネタ出し。ということで、主任の一朝師の「包丁」を一番のおたのしみに、他の師匠方の噺もいいなぁ、と出掛けた日本橋劇場。

小かじくん、「二人旅」、「時間ないから5分だよ!」と言われて上がったという(もちろん、そんな種明かしは市楽さんから)
◯◯と掛けまして何と解く・・のくだりだけ、きっちり5分で。この噺も手慣れてきたね!

市楽さん、お得意ネタの「四段目」。マクラで鹿芝居の「寺子屋」、雲助師の菅秀才の物真似をやるのもいつも通り。ほんとにそんな公演があったなんて!!(汗)
安心して聴かれるネタだけに、余裕もって演じていたかな。やっぱり、このネタは、お芝居の好きな方じゃないとね^^

小満ん師の洒脱を絵に描いたような「長屋の花見」。肩の力を抜いて聴けるなぁ・・

さん喬師も、「長屋の花見」をやろうとするとたいていどなたかがやっちゃうから、もう十数年やってないんだそうだ。中でも、1月に掛ける扇橋師匠なんて・・というところで、可笑しくて笑ってしまう!

ところが、さん喬師、噺に入ってから、どうも集中を欠いた印象で・・
この間の鈴本、馬玉師の披露目のときも「時そば」のサゲが??となったのだが、この日も・・。お疲れが溜まったのか、体調不良があるのか、とやや心配になる。

仲入り後、お待ちかね一朝師「包丁」。もう一年半ほど前になるか、横浜での独演会で聴いて以来のネタ。

古い友達の久治に連れられて鰻屋の離れ座敷。そこで盃を重ねる、しけた風体の寅。「かさね、かさねは与右衛門の女房、ってね!」。なんて台詞も嬉しいじゃあありませんか。

そのあと、悪い相談が纏まって清元の女師匠の家に乗り込んで行って、ひと芝居打つのだが、自分で提げていった一升瓶を開けて、飲み始める。

寅「長唄だの清元なんて長いのはよくわからねえけど、端唄小唄には、オツなのがあるよ・・」と、いいノドを聴かせてくれる。
それがまた、桜や春霞の唄だから堪らない。一朝ワールドにとっぷりと浸り切る。

世話になった女房を売り飛ばす算段が、却って追い出される羽目になる久治だが、他に女ができて女房が邪魔になった、というんだから、それはそれでよかったのかも?
尾羽打枯らした寅も女房と家ができて、八方丸く納まった?

でも、こんな簡単にくっついた寅と師匠、案外また様子のいい男が現れたりすると、簡単に追い出されちゃいそうだなぁ・・(汗)

お見事!といった一席で、気分良く打ち出される。一朝師の独演会を渇望している。