五街道雲助   雑俳
五街道雲助   夢金
    仲入り
五街道雲助   鰍澤


お題は「雪」。雪にちなんだ落語なんていくらもある、ってタカをくくっていた師匠、改めて考えてみたら、「あれとあれ」しか思い浮かばない・・楽屋で、「小満ん兄さん」に相談してみたら、やっぱり「あれとあれ」・・(笑)小満ん師が言うなら、他には、もう面白くないのしか残ってない、と諦めたそうで・・

「雑俳」の「初雪や~」で、高座天井から雪を降らせた。ご趣向ご趣向!
「あんまり降らせると、あとで足りなくなっちゃうからそのへんで・・」と指示を出しながら(笑)
らくご街道で初という、「冗談落ち」で下りた。ああ、可笑しかった。大爆笑だった。いいもの聴かせていただいた。

そして「あれとあれ」の「あれ」は、やはり、「夢金」。小満ん師に相談したっていうんで、「雪とん」を期待しちゃったけど、雲助師は、持ってないかな・・?雲様のお祭り佐七、カッコいいだろうなぁ~。
「夢金」は、昨年暮れに龍玉師で聴いて、やや物足りなさを感じたところが、雪の大川の凍てつく様の描写。雲助師だと、いつも舞台に横殴りの雪と寒風吹きすさぶんで・・この日は「ご趣向」の雪が仇に・・師匠、こんなもん、なくったってよかったのに(汗)

さて、眼目の鰍澤。おしまいの芝居掛かりが売り物の雲助師、高座の照明を落として、盛り上げる。
旅人の懐具合を察した瞬間や、亭主が毒を飲んだと知ったお熊が伝三郎への愛が旅人への憎しみに変わる瞬間、眼の演技がすごい。

雪の外にまろびでてからの描写は、言いよどみもあって、やや生彩を欠いたのが残念。削いだような月も浮かばなかった(この日は偶然ながら、そんな月の出た夜)
このあとの芝居掛かりで観客を酔わせるのが雲助流。降りしきる舞台の雪をバックにかっこ良く台詞を謳い上げる雲助師。いよっ、五街道!「おざいもく・・」のサゲではなく、「まず、本日はこれまで」と芝居掛かりで幕。
久しぶりに堪能しました。