枕物狂  
  祖父    茂山千五郎
  孫甲    茂山竜正
  孫乙    茂山虎真
  乙御前   茂山蘭
         後見 松本薫

 笛  松田弘之 小鼓 曽和正博
 太鼓 亀井広忠 太鼓 観世元伯

 地謡 茂山逸平・茂山正邦・茂山茂・井口竜也


栗焼
  太郎冠者  茂山七五三
  主人    茂山宗彦
         後見 井口竜也



禰宜山伏
  山伏    茂山千三郎
  禰宜    茂山あきら
  茶屋    茂山童司   
  大黒天   島田洋海
         後見 松本薫



秋の茂山狂言会。このところ一日のみの公演になって、やや寂しい。千作さんの一周忌追善ということで、ロビー正面に祭壇が設けられ、花が飾られ、缶ビールが供えられた。

「枕物狂」は、千之丞さんが亡くなった年のこの会で、千五郎さんがピンチヒッターに出て、苦労されていたのが思い出される。その次に観たのは2月の金剛能楽堂の、追善の会。三度目のこの日は、さすがに盤石。出のときに、あれ?と思ったのは、面を付けていなかったから。ひた面で演じるのは初めてだろうか・・。
小さな狂言師、竜正くんと虎真くん。台詞のキッカケを外し、立ち往生するも、さりげなく後見がつけてくれた。こうやって、一回一回の舞台で、修行を続けていくんでしょう。観る度に成長しているのが分かる。

「栗焼」は、東京では八月の納涼狂言で観たばかり・・。東京での公演回数が激減している中、これはやや不満だ。しかも、太郎冠者は、その時と同じく七五三さん。う~ん、七五三さんの太郎冠者に不満は全くないのだが、ここは役を入れ替えるとかの工夫があってもよかったのになぁ・・(いくら主催者が違うとはいえ)

「禰宜山伏」は初めて。山伏は横柄でしかも実力がない、というのが狂言のお約束だ。禰宜のほうはというと、おどおどして、山伏から完全にみくびられているのだが、いざ、祈り始めると山伏はもちろん効力無しで、禰宜のほうが実力が上。
大黒天が山伏の思うようには動かない・・
附祝言は、いつもの猿唄ではなかった。松本さん、いいお声だ。